北朝鮮で新型コロナ蔓延の可能性も~2発のミサイル発射の意味
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月30日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射したニュースについて解説した。
北朝鮮、29日に弾道ミサイル2発を発射
29日午前6時10分ごろ、北朝鮮東部から短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発が発射され、最大でおよそ250キロ程度飛行し、日本の排他的経済水域の外側に落下した。北朝鮮によるミサイル発射は3月に入って4度目となる。
飯田)ここへ来て、頻度が高まっています。
須田)メッセージとしてどう読み解くべきか。トランプ大統領から金正恩氏に、「新型コロナウイルス対策で困っているのであれば手助けする」という親書が渡っているはずです。アメリカにとっての体制保証ですが、北朝鮮の体制については保証されているのに、なぜこのような行動に出るのか。経済的にかなり困窮しているし、新型コロナウイルス問題が大きく発生しているのではないかということも予想されます。しかし北朝鮮に対して何かできるかと言えば、各国も自国の対応で手いっぱいです。北朝鮮には忸怩たる思いがあるのではないでしょうか。
飯田)存在感をアピールして引き出したいのだけれど、各国もそんなに余裕はないという状態。
須田)自分のところで手いっぱいです。
北朝鮮で新型コロナ蔓延の可能性も
飯田)一部速報がありましたが、中朝国境付近で北朝鮮の兵士200~300人が、集団でコロナに感染したのではないかという報道も出ています。実際には相当蔓延しているのですかね。
須田)蔓延していると仮定する場合、重篤な患者に対して適切な医療が施されているかというと、いまの北朝鮮の医療体制を考えれば難しいようです。死亡率が高い状況になっているのではないでしょうか。そうなると、国家基盤そのものを脅かすような状況になっているかも知れません。
飯田)金正恩氏そのものの動静も、いままでに比べるとあまり表に出て来なくなったような気がします。
須田)そうですね。金正恩氏も新型コロナウイルスの感染を恐れて出ることができなくなった、適切な対応ができないという状況になっているのではないでしょうか。いまは体制そのものが機能不全に陥っているのではないかと思います。
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