後継者のいない産地に職人になりたい学生をマッチング

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に『ニッポン手仕事図鑑』編集長の大牧圭吾が出演。職人の後継者問題について語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは『ニッポン手仕事図鑑』編集長、大牧圭吾さんです。たくさんの職人の方々とお会いになる機会があると思いますが、職人の方々と出会うなかで、気になっていることはありますか?

大牧)後継者の問題は大きな問題だと思います。後継者のいない産地は多いのです。それに対して、職人になりたい若者が行く学校は、僕たちが把握しているだけでも70校以上あります。専門で学べる学校もあれば、一般的な大学のなかにそういう学科や学部を設けている学校もあります。そういう子たちが産地に行って後継者になれればいいのですが、どこの産地が後継者を求めているかということを、学校が知る機会がなかなかないのです。片や職人さんも、みなさんが情報発信をできるわけではないので、学校に求人を募集できるわけでもなく、地域のハローワークに求人を出したり、地域の方に聞いたりする程度でとどまっている産地がほとんどです。そういう方々をうまくマッチングさせることも、僕たちの1つのミッションとして活動しています。一般的な企業だと、求人サイトにお金をかけて採用活動ができるのですが、職人さんが日々生産しながら採用活動をするのは難しいのですよね。

黒木)動画のところに「募集しています」と書くのですか?

大牧)実際に映像のなかで、そういうお話を引き出すこともあるのですが、どちらかというと学生を産地へ連れて行くインターンツアーのようなものを企画して、産地へ導く活動を広めて行きたいと思っています。

黒木)それも自費でやっているのですか?

大牧)そうです。事例がないと、そこにお金は生み出せないと思っているので、まずは事例をつくって。でもやり続けるには限界があるので、産地を応援したい体力のある大手企業さんに支援していただいたり、お金のつくり方は考えて行かなければいけません。インターンツアーの定員は6~8名くらいで公募するのですが、応募者数が毎回その10倍近くあるのですよ。何十人も産地へ連れて行けば、その土地に後継者が生まれる確率も高くなるではないですか。そういう形で続けて行きたいなと思っています。ただ、映像をつくるのとは違って、体力はかかります。

オークラ出版『子どものためのニッポン手仕事図鑑』著:大牧圭吾(※画像はAmazonより)

大牧圭吾(おおまき・けいご)/ニッポン手仕事図鑑 編集長

■1977年、長野県安曇野市生まれ。
■映像ディレクターとして、秋田県、長野県、神奈川県、和歌山県など、全国の地方自治体の移住促進PR映像などを手がける傍ら、「ニッポンの手仕事を、残していく」をコンセプトに掲げる動画メディア、『ニッポン手仕事図鑑』を2015年1月に立ち上げ、編集長に就任。日本の未来に残して行きたい技術や文化を、国内外に向けて発信している。
■2017年9月、『子どものためのニッポン手仕事図鑑』を監修し、出版。

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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