ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月10日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。小池都知事による休業要請業種の発表について解説した。
理髪店が対象から除外へ、東京都が10日に休業要請する業種を発表
東京都の小池百合子知事は9日夜、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言に伴い、休業を要請する業種を巡って西村経済再生担当大臣と最終調整した。小池都知事は終了後、記者団に「危機感や感染拡大防止の方法論について共有できた。都として、きょうの協議をベースにして詳細を10日に発表する」と述べた。東京都は当初、休業対象に含めていた理髪店やホームセンターを除外する見通しである。関係者によるとパチンコ店やネットカフェといった娯楽施設に関して休業要請したい都と、不要とする政府との間で協議が続いていた。パチンコ店やネットカフェも含めるということが10日、報道されている。
飯田)都と国の間で揉めていました。
宮家)知事としては当然、ご自分の責任の範囲内でやらなければいけないことはあると思っているだろうから、協議をするのはいいのですが、少し時間がかかってしまったのではないでしょうか。このような形で最終的に結論を出したのだからよいとは言え、振り回された方々がいるのではないかと心配しています。
東京都として協力金を用意~選挙パフォーマンスも
飯田)休業を要請ということですけれども、都としては閉めてくれたお店に関しては、協力金という形でお金も払うそうです。
宮家)諸外国であれば命令を出し、違反すれば罰金をとる形で担保するのですから、逆に言うと当然補償が必要になる。でも日本の場合には禁止ができない。そうすると要請する、要請ということは補償ができない、だから協力金、というロジックです。それ自体はいいのだけれど、他の県の知事さんからしたら「東京都はお金があるからいいよね」とおっしゃるかも知れませんね。しかし、そういうことを言っている場合ではないので、救える方々にできるだけのことをするのは当たり前だと思います。若干のパフォーマンスもあるな、という感じはするのですが、どうですか?
飯田)昨日(9日)、一緒に番組をやっていた辛坊治郎さんも指摘していましたが、このところ連日の記者会見をしています。本当に感染を防ごうとするのなら、あれだけ密室に記者を集めて会見しないだろうと。どちらかといえば、パフォーマンスの部分があるのではないかと。
宮家)ニューヨーク知事の記者会見の場合は、広いところでポツン、ポツンと記者がいるという形でした。しかし政治家ですから、当然選挙も近いわけで、パフォーマンスをすることが悪いと言っているのではありません。トランプ大統領なんて、ずっとやっていますから。
飯田)会見がキャンペーンになっているという指摘も、一部にはありますね。
宮家)前に比べたら、よくなりましたよ。
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