PCR検査を拡大することは経済効果につながるのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月27日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。東京財団政策研究所の小林慶一郎研究主幹が講演で「検査を拡大して感染者を隔離する方が経済的にも効果が大きい」と語ったという報道について解説した。
PCR検査を拡大し、感染者を隔離することは不安を緩和し経済効果も大きい
政府の新型コロナウイルス対策に関連し、東京財団政策研究所の小林慶一郎研究主幹は26日の講演で、「外出自粛と休業要請から転換し、検査を拡大して感染者を隔離する方が経済的にも効果が大きい」と語った。
飯田)共同通信のきさらぎ会というところで講演を行ったそうですが、PCR検査を積極的にやることで、みんなが安心して経済が活発になるという論理だそうです。
高橋)一時は国民全員と言っていましたが、「医者に負担になるほど増やしてはいけない」とも書いてあるので、かなりトーンダウンはしていますね。医者が認める範囲ならば、私もいいと思いますよ。医者の負担になるレベルではやってはいけないというだけの話なのです。そのくせ、先に数字を言ってしまうというのはどうなっているのかと。本当は、医者が必要だと認める範囲でやればいいということで、答えは単純なのです。でも「国民全員に」と言ってしまったから、数字をたくさん言っているのですが、この数字が医者の負担かどうかは検証されていません。
復興増税を推進した小林氏~それが消費増税につながった
飯田)経済の専門家として、小林さんも含めて4人の方々が政府の設置した「基本的対処方針等諮問委員会」に入りました。この顔ぶれはどうですか?
高橋)緊縮派です。復興増税のときに「積極的にやるべし」と言った人ばかりです。
飯田)復興増税をして痛みを分かち合うのだと。
高橋)「復興増税はこれからの増税のスタートだ」と言った人たちですよね。
飯田)結局、それが三党合意、消費税増税につながって行きました。
高橋)反省してもらいたいです。
飯田)コロナで痛んでいる経済が増税となると、ますます痛むと。「当座は出せ」と言っている人もいますが、「ただ、いまは」と留保をつけている人が多いですよね。
高橋)震災のときに増税はあり得ません。古今東西ないですよ。
飯田)災害時の増税というのは。いまは全国で災害に等しい、それ以上のものが起こっているわけですよね。
高橋)復興増税も負担が大きいですよね、いまでも。
飯田)形を変えて残っていると。
高橋)景気を悪くしている1つの要因です。
飯田)その辺をきちんと議論してから意思決定をしてもらえるといいのですが。
高橋)まさかコロナ増税なんて非常識な話はないでしょうと思っていますけれど。
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