東京都知事選に堀江貴文氏出馬か~各方面の動きと今後の可能性
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月28日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。7月5日投開票となる東京都知事選について解説した。
東京都知事選挙
元日弁連会長の宇都宮健児氏が27日に東京都内で会見し、任期満了に伴う7月5日投開票の東京都知事選に立候補することを改めて表明した。宇都宮氏は新型コロナウイルス対策を掲げ、都民の命を守る医療の拡充や自粛・休業要請に対する補償の徹底などを選挙戦で訴えるとしている。
飯田)特定の政党の推薦・支持は受けず、無所属で出る方針だということです。この都知事選にはNHKから国民を守る党の立花党首も出馬を表明しています。他にも噂が出ています。
鈴木)「ホリエモン」こと堀江貴文氏も出るのではないかと言われています。そのなかで宇都宮さんが正式に名乗りを上げました。宇都宮さんは過去2回、都知事選挙に出ています。前回も出たのですが、前回は野党統一候補でということで、最後は身を引いたのです。宇都宮さんは内輪で「日本のサンダース」と呼ばれているのですよ。いわゆる社会的弱者、若い人たちや非正規の人たちが頑張れる社会をということで。
飯田)格差是正を訴えているバーニー・サンダースさん、アメリカ大統領選の民主党候補ですね。
鈴木)サンダースさんはおじいちゃんですが、若い人が詰めかけて応援しています。まさに新型コロナで若い人たちや非正規、派遣の人たちが切られて大変なことになっているわけです。そのなかで、これが1つのムーブメントになるのではないかという見方があります。それから、野党は小池さんと争うなかで、なかなか候補が決まらない。そうなると、前回は野党統一候補ということで、降りてもらったわけだから、今度は逆に宇都宮さんに乗るかどうか。野党の立憲や国民がこういうところで頭を悩ませているのだと思います。
小池都知事と自民党は休戦か
飯田)そして小池さんがどうするか。6月10日を軸に表明を検討というところも出ています。
鈴木)都議会の最終日辺りに「出る」ということを言うのだと思います。
飯田)自民党の東京都連は、「自分たちで候補を出す」と言っていましたが、一方で、党中央の二階幹事長などは早くから小池さんに乗るしかないとしています。
鈴木)小池さんと二階さんのパイプがあるものだから、以前から小池さんはアプローチをしていました。決定的だったのは、安倍総理と小池さんとの話だと思います。コロナのことで2人で相談したときに、「今度の知事選は一時休戦しませんか」というようなことを小池さんから言ったようです。こっそり自民党は選挙の世論調査をやっているのですよ。あまりよくなかったのですよね。
飯田)誰を立てても小池さんには勝てないみたいな。
何としても小池氏と闘いたい自民党の若い都議たち
鈴木)数字を見たけれど、相当やられているのですね。安倍さんとしても、無理に選挙をやって負けると安倍さんの責任ということになるし、「ここは休戦だ」という判断だったのだと思います。安倍さんの休戦判断と二階さんの判断で、本部の方は「今回はなしだ」と。しかし、都議会議員からすると、来年(2021年)、都議選があるのですよ。ここで小池さんと仲よくしていて、来年闘うのはおかしいでしょう。だから、現場の都議たちは、何としても闘いたいという思いがあると思います。特に若い何人かはそういう思いが強いです。この人たちは、もしかすると第3の候補、例えば堀江さんが出て来ると、そこに乗る可能性もあります。最初は小池さんが圧倒的に強いと言われていたけれど、宇都宮さんに野党が乗るのかどうか。そして自民党の若い都議たちがどう動くのかによって、この構図が変わるのが現状だと思います。
飯田)かつても、党中央が決めた候補ではない候補を立てて、という選挙はいろいろなところでありましたよね。
鈴木)東京の自民党は別の生き物ですからね。最後は何をやって来るのかわかりません。
飯田)長老と呼ばれるような人たち。内田さんなどいろいろな名前が出ていましたが。
鈴木)元気ですよ。
飯田)その辺も一波乱あるかも知れませんね。
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