金与正氏が韓国に軍事的措置を警告~北朝鮮の変化が意味すること

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。韓国に対して軍事行動を示唆する談話を発表した北朝鮮の金与正党第1副部長について、またその発言が意味することについて解説した。

北朝鮮、金与正氏=2019(平成31)年3月2日、ベトナム・ハノイ(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

北朝鮮の金与正氏、韓国に軍事的措置を警告

北朝鮮を批判するビラを撒く活動をしている脱北者らを黙認していると、韓国に猛反発する北朝鮮の金正恩委員長の妹、金与正党第1副部長は13日、北朝鮮の開城にある南北共同連絡事務所について、「遠からず跡形もなく崩れるだろう」と軍事行動を示唆する談話を発表した。

飯田)南北のホットラインを切ったり、ここのところ激しく動いています。

2020年5月1日、北朝鮮の順川リン酸肥料工場(平安南道)の完工式に参加した金正恩朝鮮労働党委員長(中央)<朝鮮通信=時事> 写真提供:時事通信社

2つのポイント~西側諸国に対してのメッセージ

須田)ポイントは2つあります。1つは北朝鮮サイドのメッセージが持つ意味合いです。ビラを撒いている行動や、それに付随したことに対して、北朝鮮が怒り心頭に走っているわけではなく、何らかの要求、メッセージが込められているはずなのです。それはただ単純に韓国だけではなく、日本やアメリカを含めた西側諸国に対してのメッセージであると受け止めるべきでしょうね。

23日、ハノイでの第2回米朝首脳会談のため平壌駅を出発する際、朝鮮人民軍名誉儀仗(ぎじょう)隊を閲兵する金正恩朝鮮労働党委員長(中央)=2019年2月24日 写真提供:時事通信

北朝鮮国内に対するメッセージ

須田)もう1つが、いま北朝鮮国内の様子がどうなっているのか。新型コロナウイルス対応だけでなく、経済問題を含めて考えると、相当厳しくなっているのだと思います。そのなかでの、こういう発言が北朝鮮国内にもたらす影響、体制を強化し、足元を固める意図があるのかも知れません。このような発言から、「北朝鮮国内の体制はどうなっているのか」ということを、正確に分析する必要性があるのではないでしょうか。

飯田)北朝鮮国内のアピールという意味で言うと、この発言を金正恩氏でなく金与正氏がやっているということは、この人の格がどんどん上がって行く方向なのですか?

須田)いままではどちらかというと、金正恩氏が突出した形になっていたのですが、金与正氏がそのなかでどういう位置づけを占めるのか、役割分担が行われる可能性もあると思います。外交面、北朝鮮以外の国々との交渉については金与正氏が担当し、国内については金正恩氏だということも窺えなくはないのです。

飯田)北朝鮮も儒教の国であるので、女性がトップを張るというのはハレーションが大きいという指摘もありますが。

須田)金一族という部分が値千金です。儒教ということよりも、やはり、そこは変えられる血統がありませんからね。

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