東京での第2波はもう来ている~新型コロナウイルス
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月8日に放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。都内の新型コロナウイルス感染者が6日連続で100人超となった現状について解説した。
新型コロナウイルス~東京都で新たに106人の感染を確認
東京都は7日、新たに106人が新型コロナウイルスに感染していることを発表した。都内で1日の感染の確認が100人以上確認されるのは6日連続となる。
飯田)感染者数に対して一喜一憂するものではないと言われていますが、6日連続となると「大丈夫なのだろうか」という気持ちになりますね。
既に第2波は来ている
高橋)私は役人になる前は、感染症の研究者でした。そのときのモデルを使って推計しているのですが、現在の感染者が全国で2万人を超えましたけれど、1万8000人程度が第1波です。その次となると、これはもう第2波です。
飯田)既に第2波が来ているということですね。
高橋)来ていますね。どのくらいでピークになるのかということですが、私の予想では第1波の半分程度の山だと思います。第1波では、最悪のときで1日の感染者が全国で約800人くらいでした。現在でも全国で200人くらいいますが、今後300~400人になっても不思議ではありません。しかし、経験もありますし、対応はできるのではないかと思います。
飯田)PCR検査をこなせる数が、かなり増えていますが。
高橋)その影響はあります。ただ、それだけではありません。よく「PCR検査が増えているから増えているのだろう」という声がありますが、そうではなく第2波が来ているのです。
飯田)確実に第2波が来ている。
高橋)来ていると思います。データでみると第1波が終わって、第2波が来ているデータになっています。
飯田)感染経路を辿ることができない感染者が、東京都の発表では大体5割くらいいると言われている。それが市中に拡がって、第2波につながるということですか?
高橋)そうですね。検査しているので増えているとは思わない方がいいです。第2波が来ていて、あと1週間くらいはまた増えて行く感じでしょう。どのくらいまで増えるのかということも見定めながら、いろいろな対策を考えるという段階だと思います。
現在は第1波での3月中旬くらいの段階
飯田)いまの状況は第1波で言うと、今年(2020年)の3月中旬くらいのイメージですか?
高橋)そうですね。3月中旬から下旬ごろですね。あと1週間くらいは増えて行く、その増え方によってどういうレベルなのかがわかるという感じです。
飯田)そうすると、あのときも手洗い、マスクなどを呼びかけていましたが。
高橋)それはもう間違いありません。あとは3密を避けることなどが必要でしょうね。そうしたことを実践すれば、ある程度は収まるかも知れません。
飯田)3月の辺りでいろいろな経験をして来て、過度に自粛をし過ぎると、経済が大変になるということを学びました。
高橋)過度に自粛するよりは接触を個人で防ぐ、ということでしょう。また地域によって考え方を変える。全国一律で行うということではないと思います。
飯田)地域によってということで言うと、いまクラスターが発生していると言われている新宿と池袋、各々の基礎自治体の新宿区、豊島区は感染した人に対してお金を出して、検査を受けやすくしています。
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