自民・石破氏「国民と正面から向き合う」“ポスト安倍”へ意欲
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石破茂・自民党元幹事長が8月26日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。現政権のコロナ対策の評価、そして“ポスト安倍”について語った。
政権トップは、それぞれの時点での言葉を述べるべき
まず、キャスターの辛坊治郎が選んだ質問は、「現政権の新型コロナウイルス対策についてどう思うか」。石破は「ヨーロッパやアメリカに比べて感染者・死者ともに圧倒的に少ないよね。それが全て政府のおかげではないにしても、マスクが小さいとか本質と違うところで評価が低いのが残念だよね」とそれなりに評価をしていることを示した。辛坊が「仮に石破さんが政策決定者だとしたら今は何をしますか?」と問うと、間髪入れずに「そりゃ、PCR検査の徹底でしょ!」と明快に答えた上で、新型コロナウイルスが感染症法上「2類相当」に分類されていることにふれ、「医療関係者の方の負担を少なくして、なおかつ感染を広げないことが重要。今のまま(感染がわかると)強制的に入院というのは変えていかなければならない」と緩和を訴えた。28日金曜日に総理が予定している記者会見が、6月以来の会見であることに関しての意見を求めると、「やっぱり政権トップがそれぞれの時点での言葉を述べるのはあるべき姿じゃないですかね」と、もっと国民に言葉を届けるべきだったという見解を述べた。
「Go To トラベルキャンペーン」に関しては、「使う人が使いやすいこと。不公平じゃないこと。それからアクセル(観光業支援)とブレーキ(感染拡大)を使い分けながらやっていくこと。もっといい知恵は出てくるでしょう」と答え、辛坊が「菅官房長官と小池都知事の確執が透けて見えますが……」と水を向けると「確執で、多くの人が不公平感を持つようなことは二人ともしない」と明言した。
実績があがっているわけでないから努力は最低限必要
その他、消費税減税についての話などを挟んで、いよいよ「ポスト安倍」に切り込む辛坊。「石破さんが他の総理候補と違うところは」と辛坊が聞くと、「国民と正面から向き合うこと。『この政策を国民がどう受け取るだろうか』というアンテナが大事。『あいつの言うことなら聞いてみようかな』と思ってもらえること」と話した。続いて、辛坊は「総理になるための戦略をもうそろそろ思い描いていると思いますが、どのタイミングでどの程度世の中に出していくのか」と質問。石破は「私が世論のご支持をいたただいている部分は、自民党であるということ、そして『安倍さんとちょっとテイストが違うのは石破だよね』というご評価だと思っている。実績があがっているわけでないから」と謙遜。続けて、「期待外れだと言われないような努力は最低限必要。自分のためにやるわけでないわけで。おっしゃっていることの意図は、『国会議員の支持が広がらないのはなぜか』ということだと思うが、これは自分の時間の使い方が下手だからで、(田中)角栄先生は『握った手の数しか票は動かん』とおっしゃっていたが、そういう努力が足りないので、開き直っちゃいかんということは良くわかっている」と述べ、ポスト安倍へ意欲を見せた。
【番組概要】
■番組タイトル:「ニッポン放送 辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」
■放送日時:毎週月~木曜 15時30分~17時30分 生放送
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)