トランプ大統領は自身や家族に恩赦を与えられるのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月4日放送)に内閣官房参与で外交評論家の宮家邦彦が出演。トランプ大統領が、退任前に長女のイバンカ大統領補佐官ら家族への予防的な恩赦を検討しているとニューヨーク・タイムズなどが報じたというニュースについて解説した。
トランプ大統領が家族への恩赦を検討か~ペンス副大統領を大統領にして自らに恩赦を
アメリカの新聞、ニューヨーク・タイムズなどは、トランプ大統領が退任前に長女のイバンカ大統領補佐官ら家族への予防的な恩赦を検討していると報じた。バイデン次期政権下で報復として訴追されることを懸念し免責するのが狙いと見られている。
飯田)トランプ氏は「自身も免責できる」と主張していますが、そうなると前提として、「犯罪を行ったと認めることにもなりかねないジレンマを抱える」ということも書かれています。
宮家)これはやってはいけないでしょう。例えば、飯田浩司総理大臣がいて、飯田浩司ジュニアや飯田花子ちゃんなどという一族郎党が、これから悪いことをやるからか、やってしまったからか、自分はあと2ヵ月で辞めるけれど、その前に全員事前に恩赦を与える、ということと同じです。ふざけるなという話ですよ。何を言っているのだと。しかし、本当にやるかも知れませんね。
飯田)副大統領のペンスさんを最後の何日間か大統領にして。
宮家)「自分で自分に恩赦を出す」ということは流石にダメなので、あるとすればそのような形になります。1974年、ウォーターゲート事件の後、ニクソン大統領は辞任をするわけですが、その際どうしたかと言うと、フォードさんが大統領になった後にニクソンさんを恩赦するわけです。相当批判されましたよね。その結果だけが理由ではありませんが、大統領選挙でフォードさんは負けてしまうのです。そう考えると、やはりこんなことはやってはいけない。どこかの独裁者ではないのだから、という気がします。そういう意味では、「トランプ政権もついにここまで来たか」と。みんな呆れていると思いますね。しかし、それを熱狂的なトランプ支持者たちは、当然だと言っているわけです。これもまた現実なのですから、あまり言っても仕方ないのですが、これが実態でございます。
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