新型コロナワクチンの接種~何が問題となるのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月13日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。景気ウォッチャー調査が2ヵ月連続で低下したニュースについて解説した。
12月の景気ウォッチャー調査~2ヵ月連続で低下
働く人たちに景気の実感を尋ねる景気ウォッチャー調査、内閣府が1月12日に発表した12月の調査では、景気の現状を示す指数が35.5ポイントとなり、11月から10.1ポイント低下した。前月を下回るのは2ヵ月連続で、10ポイントを超える低下は2020年3月以来、9ヵ月ぶりである。
飯田)街場の人たちに「いま景気はどうですか?」と聞く調査というイメージでいいですか?
高橋)いいですね。内閣府はいろいろな調査をしていますが、これはタクシー運転手に「景気はどうか」と聞くような感じです。2000年以前につくった調査ですが、案外当たります。12月が悪くて1月も悪いと少し大変ですね。
飯田)12月に入って、コロナの陽性者が増えて雲行きが怪しくなってという時期でしたよね。
日本では昔から集団接種がある~新型コロナのワクチン接種も集団での接種は可能
高橋)1月、2月はさらに苦しいです。2月下旬からワクチンの接種が予定通りできるかどうかですね。ワクチンは医療関係者が最初で、次に高齢者が接種します。そこが行き渡ると落ち着くのではないかという期待はあります。
飯田)それをどれだけ早くやれるかですね。先進各国、試行錯誤しているようです。
高橋)筋肉注射なので簡単に打てると思います。昔、学校で集団接種がありましたよね。あの要領で並んで打てばいいのです。日本では、選挙をやると1日に何千万人と動員することができます。それを考えれば、1日100万人くらいはできるのではないでしょうか。そのように準備しているはずです。
飯田)打つ場所をどう準備するかという話があります。街場のクリニックで打とうとすると、解凍して何時間以内に打たなければいけないというのがあるので。
高橋)ある程度公的なところがいいです。
飯田)それこそ選挙の話で言うと、体育館のような場所がいちばんいいのではないでしょうか?
高橋)いいと思います。最初は医療従事者と高齢者なのでグループ分けができます。1日100万人ずつ打てれば、2ヵ月くらいで一巡します。そこまでできなくても、6割くらい打てればいいでしょう。重症化しやすい高齢者が先に打てばいいのです。
病院で打つ必要はない~難しい注射ではない
飯田)医療の方のロジックで、病院で打たなければいけないとなると、人が集まってそこでの感染リスクがあります。人をたくさん集めて手続きをするというノウハウは、選挙にありますね。
高橋)あとは冷凍が何時間持つかです。
飯田)冷蔵でも何時間か持つという話ですから、冷蔵庫と言えば学校には給食室がありますね。
高橋)強い冷凍でないといけませんが、難しいことではありません。
飯田)縦割りという感じで、医療の方で考えるといろいろありますが。
高橋)病院で打つ必要はありません。難しい注射であればベテランの看護師さんが必要になりますが、それほど難しいものではありません。インフルエンザの接種もどこでも打っていますし。
飯田)使えるノウハウはいろいろなところに点在しているのですね。
高橋)お金は用意しているはずなので、できないということはないと思います。
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