【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第971回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、1月22日から公開の映画『さんかく窓の外側は夜』と、ディズニープラスにて独占配信中の『ワンダヴィジョン』の2作品をご紹介します。
映画館で観たい!『さんかく窓の外側は夜』心霊探偵バディが、呪いの謎に挑む
ヤマシタトモコによる同名ベストセラーコミックを実写映画化した『さんかく窓の外側は夜』。
“祓える男”と“視える男”の“心霊探偵バディ”と、“呪い屋”の女子高生が繰り広げる、新感覚のミステリー・エンターテインメントが誕生しました。
『さんかく窓の外側は夜』のあらすじ
一見普通の青年だが、幼いころから幽霊が見える特異体質に悩まされている、三角康介。ある日、自身が働く書店にやって来た除霊師の冷川理人に誘われ、康介は除霊作業の仕事をすることになる。
2人で手がけることになったのは、1年前に起きた連続殺人事件。遺体を発見するが、その遺体には呪いがかけられており、真相を探るうちに、彼らは自殺した殺人犯の声を聞くようになる。
死者からの謎のメッセージを解き明かそうとする冷川と三角はやがて、ある言葉にたどり着くが……。
『さんかく窓の外側は夜』のみどころ
凄腕の除霊師・冷川理人を演じるのは、人気、実力ともに兼ね備えている岡田将生。そして冷川の助手・三角康介役には、若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊淳。
感情を表に出さず何を考えているかわからない冷川と、強引な冷川に戸惑いを隠せない三角。キャラクターの対比を見せる息の合った演技で、観客を魅了します。
そして、物語の鍵を握る謎の女子高生・非浦英莉可に扮するのは、「欅坂46」脱退後初の映画出演となる平手友梨奈。彼女が放つミステリアスな存在感からも目が離せません。
「ホラー×バディ×ほんのりBL」という原作の持ち味を活かしつつ、サスペンスと人間ドラマの要素がくっきりと浮き彫りになっているのが本作の特徴。息もつかせぬストーリー展開に、グイグイと引き込まれてしまうこと間違いなし。
冷川と三角が辿り着く驚愕の真実は、是非、スクリーンで。
お家で観たい!『ワンダヴィジョン』マーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ
舞台は、『アベンジャーズ/エンドゲーム 』 のその後の世界。
アベンジャーズたちを脅かすほどの強大な力を持つスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフと、ヴィジョン。数多くいるマーベル・ヒーローのなかでも脅威のパワーを誇るカップルによる、ポップでお洒落で“どこかおかしい”結婚生活を描いた『ワンダヴィジョン』。
「アイ・ラブ・ルーシー」や「奥様は魔女」など、往年のシットコム(シチュエーション・コメディ)へのオマージュが詰まっていて、これまでのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品とは一味もふた味も違った世界観が楽しめます。
しかも本作には、今後のマーベル作品に影響を与える伏線が隠されている……という噂も。今後のMCU作品をより楽しむためにも、要チェックですよ。
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■さんかく窓の外側は夜
2021年1月22日(金)から全国ロードショー
監督:森ガキ侑大
脚本:相沢友子
原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(株式会社リブレ刊)
音楽:山口由馬
主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「暗く黒く」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
出演:岡田将生、志尊淳、平手友梨奈、滝藤賢一、桜井ユキ、マキタスポーツ、新納慎也、和久井映見、筒井道隆
製作:渡辺ミキ、大角正
エグゼクティブプロデューサー:大和田宇一、吉田繁暁
プロデューサー:藤田大輔、福島大輔、田渕みのり
撮影:近藤哲也
照明:溝口知
美術:松永桂子
録音:猪股正幸
VFX:城戸久倫
編集:キルゾ伊東
スタイリスト:Babymix
装飾:石上淳一
ヘアメイク:澤田梨沙
記録:押田智子
音楽プロデューサー:戸波和義
宣伝プロデューサー:湯浅正美
助監督:根本裕介
製作担当:前場恭平
プロダクションマネージャー:小松次郎
ラインプロデューサー:大熊敏之
製作:ワタナベエンターテインメント、松竹、ハピネット、Seed & Flower、Y&N Brothers、リブレ、トーハン、松竹ブロードキャスティング
配給:松竹
The Night Beyond the Tricornered Window
(C)2021「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/sankakumado/
■ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』
ディズニープラスで配信中
監督:マット・シャックマン (『ファーゴ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のエピソード監督)
脚本:ジャック・シェイファー(『ブラック・ウィドウ』原案、『アナと雪の女王/家族の思い出』脚本)
出演:エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー
日本語吹替版:行成とあ、加瀬康之 ほか
原題:WandaVision
(c)2021 Marvel
公式サイト https://disneyplus.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/