キャスターの辛坊治郎氏が3月1日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。総務審議官時代に菅義偉首相の長男が勤務する放送関連会社から接待を受けていたことがわかったなか、体調不良を理由に辞職した山田真貴子内閣広報官について、その時代背景や構図を分析した。
総務審議官時代に菅義偉首相の長男から接待を受けていた山田真貴子内閣広報官のこれまでの経歴について、分析した。
菅総理大臣の長男が務める衛星放送関連会社から7万円以上の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官が2月28日、体調不良を理由に入院し、3月1日辞職した。
辛坊)山田さんという方は早稲田の法学部を出て……私の後輩ですけれども、早稲田の法学部を出てキャリア官僚になること自体が極めて珍しいのですが、私立の大学を出てキャリア官僚になって、そのキャリア官僚のなかで次官級にまで上りつめて、内閣広報官というと、はっきり言って官僚としてはトップですよ。特別職かな。普通の公務員の給料体系とはちょっと違うのかもしれないけれども、給料的にもトップの給料より多いと思います。
そんな感じの役職になるために、山田さんが「私はとにかく断らない女と言われています」と。「どんな宴会でも若いときから断ったことはありません。声をかけてもらったプロジェクトや宴会は断らずに全部行く」と、若い人に向けてこういう発言なのだけれども。
女性で早稲田の法学部くらい出て、キャリア官僚になってトップまで昇りつめようと思うと、そのくらいのスタンスで生きていかないと女性はなかなかたどり着けなかったのだろうなという時代背景。
と同時に、この人の部下になって断ったら二度と出世はないのだろうなと。ああいう演説をされた後、この人に誘われて断れないよね。全体の構図が一昔前だなというのが、ぶっちゃけ今回のニュースでいちばん感じたことですけれどね。
それにしても日本のBS放送・CS放送の放送行政はこれでいいのかという話は……また後日。