マツタケが他のキノコと違うわけ……だから人工栽培がとても難しい

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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「マツタケ」です。

マツタケが他のキノコと違うわけ……だから人工栽培がとても難しい

マツタケを始めとするキノコは、植物ではありません。「菌類」です。そのため学術的には、カビや酵母と同じ仲間なんだそうです。

そんな中、同じキノコでもマツタケは、他のキノコとは大きく違う点があるそうです。

シイタケなど多くのキノコは、木の組織を分解して栄養源にしています。そのため生きている木ではなく、倒れたり枯れてしまった木にくっついて成長します。伐採した木を使った「原木シイタケ栽培」がありますが、まさにそんな感じです。

ちなみにマッシュルームは、木の枝や葉っぱが微生物によって分解されて土のような状態になった腐葉土(ふようど)から栄養分を摂っています。

それに対してマツタケは、木と一緒に共に生きる、いわゆる“共生”をしています。どういうことかといいますと、マツタケを作る菌は、土の中にある水分やミネラルといった栄養分を木に供給します。その代わりに木は、光合成で作られた栄養分をマツタケを作る菌に与えています。そうやってマツタケは成長していきます。まさに共生です。

このように他のキノコとは違い、マツタケは木と共生しているため、人工栽培がとても難しいとされています。

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