タレントのミッツマングローブが、亡くなった脚本家の橋田壽賀子(はしだ・すがこ、本名岩崎壽賀子=いわさき・すがこ)さんを偲び、手掛けた作品への思いを語った。

TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」第1シリーズ制作発表 前列左から 野村真美、長山藍子、石井ふく子(プロデューサー)、橋田壽賀子(脚本)、泉ピン子、中田喜子、藤田朋子、後列左から 沢田雅美、前田吟、藤岡琢也、山岡久乃、角野卓造、三田村邦彦、赤木春恵、佐藤英夫、東てる美 撮影日:1990年08月29日 撮影場所:東京都 千代田区・赤坂プリンスホテル
脚本家の橋田壽賀子さんの訃報から一夜明けた4月6日、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に生出演したタレントのミッツ・マングローブが、大ファンだった『渡る世間は鬼ばかり』(※以降『渡鬼』)などの“橋田作品”について熱く語った。
垣花:ミッツさんは、橋田壽賀子さんに特に思い入れがあるとか?
ミッツ:実は私、「渡鬼フリーク」って自分で言ってるんですけど、高校生の頃に『渡鬼』が始まって、第1シリーズ、第2シリーズ、第3シリーズ……毎週、ビデオに録ってセリフも覚えてました。特に、久子役の沢田雅美さんが五月役のピン子さんをいじめる感じで「いいわよね、あなたは。私は遺産相続したから何もないのよ」って言うセリフ。これを学校でやって、うちのクラスで段々“渡鬼ファン”が増えていくっていう。
垣花:モノマネをやってたんだ。高校生の世代では『渡鬼』じゃないですよね。
ミッツ:当時は『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』なんかも同時期にやってたんですけど、それももちろん見ながら、『渡鬼』も見てて。「昨日の久子よかったよね」みたいな感じで。
垣花:やっぱりあの家庭内のリアルなやりとりが良かったんですか?
ミッツ:そうですね。お母さん役の山岡久乃さんがご存命の頃は、山岡さんが中心にいて、「幸楽」のピン子さんファミリーがいて、長山藍子さんの長女の家庭があってって。結構「山岡さん」がキーだったんですよ。
それで第4シリーズぐらいで、突然に山岡さん亡くなっちゃって。ストーリー的にもお母さんがニューヨークで旅行中に死んじゃったっていう。しかも大吉役の藤岡琢也さんが亡くなった後、宇津井健さんになるっていうあのウルトラCね。
垣花:ありましたね。見た目は似てないんですが……
ミッツ:そうそう。それでも視聴者はすぐに感情移入できるんですよ。宇津井健さんがやる大吉役っていうのに。
垣花:改めて最初のシリーズから見直したくなりましたね。
ミッツ:面白いですよ〜。赤木春恵さんも良かったですよね。「あんたは簡単にうちの敷居は跨がせないよ! 勇!」ってね。
垣花:それを高校生の時にやってたんですね(笑)
また、ミッツさんはコロナ禍の自粛中に『おしん』を見直して友人のマツコ・デラックスと盛り上がっていたことも明かし、橋田壽賀子作品の凄さを改めて語った。