ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月15日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。熊本地震の経験を活かした熊本市・大西市長の新型コロナへの対応について解説した。
熊本地震を経験した熊本市の大西市長
熊本地震の「前震」から4月14日で5年、16日で本震から5年が経つ。熊本地震の経験を活かした熊本市・大西市長の新型コロナウイルスの対応が注目されている。
飯田)熊本地震から4月14日で前震から5年、16日が本震から5年になるということです。
鈴木)「もう5年」なのか、「まだ5年」なのか。私はやはり「まだ5年」だと思いますね。まだまだやらなければならないことがたくさんあると思います。
飯田)豪雨のときもあったし、本当にこの5年でさまざまなことがありましたが、熊本市の大西市長と鈴木哲夫さんはかなりのお知り合いだということですが。
熊本地震の経験を新型コロナ対応に活かした
鈴木)そうです。大西さんは熊本地震を経験しているわけでしょう。いま新型コロナで全国の首長さんたちが力を試されているわけですが、コロナも災害と同じように有事です。あの地震を経験したことで、コロナの際、「何をすべきか」ということを大西さんはわかっていた。役所のなかで普通なら、条例をつくるにしても、予算をやるにしても1ヵ月くらい根回ししながらやるのを、コロナのときには、1週間くらいで仕上げたのです。これはやはり震災の経験があったからだと、ご本人も言っていました。
家賃の支援を熊本市独自に
鈴木)あの人の何がすごかったかというと、雇用調整助成金などで雇用にはお金が回っていた。だけど抜けていたのが家賃などの固定費だったのです。これに飲食業の人などは苦しんでいました。全国で初めてだったのですが、家賃の支援を独自にやったのですよ。
飯田)市独自で。
性風俗店への家賃補助も出した
鈴木)さらに、当時も話題になりましたが、例えば風俗関係。ヨーロッパは、風俗に関わる人たちにも全部同じように補助金が出たけれど、日本では出なかった。大西さんはそこにも出したのです。
飯田)ここは行政がいろいろな人の目もあって、踏み込み難いところですよね。
鈴木)そういうところも助成まで1週間でやってしまう。これもあの地震のときの対応の経験なのです。災害を経験した教訓や経験が活きている。その象徴的な人が大西市長だと思います。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。