ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月5日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。コロナ対策の地方創生臨時交付金について解説した。
「ふるさと創生」思い出す 2500万円でイカの置物
飯田)コロナ対策の地方創生臨時交付金について、3000億円規模で、早ければ6月にも交付すると。これは紐づきではなく、「使い道は自治体でそれぞれ決めてやってください」というお金です。
佐々木)直接のお金ではないですけれど、交付金で石川県能登町が、イカの置物をつくったと話題になりましたね。
飯田)2500万円でイカの置物をつくったのか、という。
佐々木)しかもBBCニュースで報じられてしまった。思わず80年代の「ふるさと創生1億円」を思い出しました。
飯田)各市区町村に1億円を配ったものですね。
佐々木)あのときは新聞記者で、田舎にいたのですけれども、各市区町村は金の延べ棒を買って町民に見せる、とかね。
飯田)ありましたね。カラオケやスナックをつくるとか。
長い目で見ると、イカもひょっとしたらいい役割を
佐々木)でも、あのときは温泉を掘りまくっていた市町村が多くて、いまや地方のどこに行っても、小さな日帰り温泉がたくさんあります。地方の文化になっているところもあるので、長い目で見ると、イカもひょっとしたらいい役割を果たすかも知れない。
飯田)ひょっとしたら日本に観光客が多く来たり、名物になるかも知れませんね。
佐々木)ちなみにあのイカですが、「赤いのはおかしい」とツイッターで言っている人もいました。「茹でているだろう。生きたイカは透明だろう」と。
飯田)当初案では透明だったのではないか、という話も出て来ていますよね。
佐々木)そんなことまで議論するのか、という。
飯田)ネットの時代はそこまで掘り下げて、いろいろな情報が出て来ますね。坂本地方創生担当大臣は、「地域の実情に応じた事業者への支援を着実に実施できるよう、しっかりと後押しして行きたい」と言っていました。
佐々木)本当に必要なお金はどんどんあると思うので、使って欲しいと思います。
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