『小池百合子 権力に憑かれた女 ドキュメント東京都知事の1400日』(光文社新書)の著者で、週刊文春記者・和田泰明氏が、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(※ヨット太平洋単独無寄港横断中のため辛坊は不在)に出演、“小池百合子総理大臣”の可能性について語った。
言葉で殴りあっているような 小池vs丸川 キャスター出身対決
和田)最近は忘れ去られていると思いますが、(飲食店等における)「コロナ対策リーダー」制度というのがありますけれど……
飯田)(4月中旬に、小池百合子都知事に)インタビューをしたら、すごく推していました。
和田)どうでした? インタビュー。
飯田)けっこういろいろな資料を用意したり、それこそタブレットを用意したりなんかして、1つボールを投げるとわーっと喋っていました。
和田)あれは“時間稼ぎ”ですからね。
飯田)やっぱり?
和田)(予定時間が来たら)「はい、終わり」となるじゃないですか。
飯田)そうなのですよ!
和田)丸川さん(丸川珠代五輪相)とのこともあるじゃないですか。キャスター、アナウンサー出身の人って、「心が込もっているのかな?」 というところがあって、私は丸川さんにも直撃取材をしたことがあるのですが、すごく対応はいいのですが、「本当かな?」ということをおっしゃられるので、小池さんと丸川さんの戦いというのも、“ばかし合い”みたいな感じになっていますよね。
飯田)お互いキャスター(出身)同士の。こう言ってなんですが、慇懃無礼の応酬みたいなところがありますよね。すごく上品な2人だけれども、という。言葉で殴りあっているみたいな。
“小池総理”は幹事長が二階氏のときでないと難しい
飯田)そうは言いながら、このオリンピックとかは、政府とやっていなければいけないじゃないですか。その辺りは小池さんにとっては、二階さん(自民党・二階俊博幹事長)が糸口になっていくのですか。
和田)なりますよね。「“小池総理”ってあり得るのではないか」という話が出ていますが、それって二階幹事長のときじゃないと難しいと思います。このあいだ、小池さんが二階さんのところに会いに行きましたけれど、聞くと二階さん側が「会いたい」と言ったそうなのですが、これは、おそらく二階さんとしては、小池というカードを持っているということを見せたかったのではないかという勘ぐりがあります。
飯田)二階さん的にも総裁選も今年あるし、解散もどうかというところでの存在感ですか。
和田)ですよね。菅さん(菅義偉総理)と小池さんって、話せないわけですよね。あまり仲がよくないということがあって、二階さんとしては「俺は話せるよ」というのがありますから。
飯田)小池さんが総理になるためには、当然ながらまずは国会議員にならなければいけないじゃないですか。いちばんのチャンスは10月までの選挙ということになりますか。
和田)小池さん本人も考えていらっしゃらないと思うのだけど、その“瞬間”で動く方なので、本当にそのときの雰囲気だと思います。いまからは何も考えていないのだと思います。
(ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」4月29日放送分より)
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)