東京五輪「開催・中止」の議論の根底にある政治的な思惑

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月7日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。開幕まで50日を切った東京オリンピックについて解説した。

建物に描かれた東京五輪・パラリンピックのエンブレム=2021年6月2日午後、東京都目黒区 写真提供:共同通信社

東京オリンピック~スポンサーの延期提案報道、組織委員会が否定

イギリスの経済誌フィナンシャル・タイムズが6月4日、東京オリンピックの一部スポンサーが大会の延期を要求していると報じたことを受け、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は5日、「そのような要求はない」と報道を否定する見解を明らかにした。

飯田)オリンピック開幕まで残り50日を切ったというところで、さまざまな報道が出て来ました。

須田)どういう形でやるのかと言う以前に、「やるのか、やらないのか」という問題にもまだ決着がついていないのです。そこは流石に着地して欲しいですよね。選手がかわいそうですから。

飯田)選手は当然、やると信じて準備をしている人が多いですよね。

須田)日本政府は100%やるという方向で政治スケジュールを組んでいますから、余程のことがない限り、延期ないし中止になることはないのだろうと思います。

政治的な思惑のなかで中止か開催かの議論が進んでいるところが大きな問題

飯田)海外から人が来るというリスクの部分も言われています。「絞れるところは絞って」ということにはならないのですかね。

須田)その背景に、きちんとした根拠があり、リスクを並べた上で中止か開催かという議論が進んでいるのではなくて、政治的な思惑、特にこの秋にあると言われている解散総選挙を意識したなかで、中止か開催かの議論が進んでいるところが、大きな問題なのではないでしょうか。

飯田)直近に都議選があり、その先には衆議院選が今年(2021年)の10月までにはあるだろうと。その前に自民党は総裁選もあるかも知れない。いろいろと絡み合って来ますね。

須田)開催か中止かによって、支持率が大きく揺れ動くではないですか。政府・与党のなかにも、「野党がそれについて利用しようとしているのだ」という認識が強くありますから、頑なになってしまうのです。弱みを見せたくない、問題点を明らかにしたくないというところがある。もちろん野党にも思惑があるでしょう。

感染リスクを「最小限にするにはどうすればいいのか」という議論をするべき

須田)ただ与党の方も、オリンピックを既定路線として、そのあとに解散総選挙戦略を描いて来たという、与党側の政治利用もあるわけです。だからそこは一旦御破算にして、オリンピックについて、先ほど飯田さんがおっしゃったようにどういう形でやるのか、感染リスクを最小限にするためにはどうしたらいいのかというところを、きちんと議論して欲しいと思います。

飯田)6月7日に毎日新聞で、「風知草」というコラムを山田孝男さんが書いていらっしゃいますが、VIPの人たちを除いて、選手と関係者に関しては、ほとんど選手村との行き来だけで感染リスクはないだろうと。VIPの人たちや取り巻きを「バサッ」と削減することによって、感染リスクも減らせるし、スリムなオリンピックを目指せるのではないかと。そういうことはできないのですか?

須田)オリンピックそのものが、ある種の商業主義的な側面が強いから、果たして思い切ってできるかどうかという問題もあるのだろうなと思います。

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飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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