-新行市佳のパラスポヒーロー列伝-
ニッポン放送アナウンサー・新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見していきます
車いすテニス男子日本代表選手 オンライン会見
車いすテニス日本代表の強化合宿が行われ、8月11日~13日の3日間にわたってオンライン会見がありました。シリーズで代表選手の意気込みをご紹介していますが、今回は国枝慎吾選手、眞田卓選手、三木拓也選手、荒井大輔選手の抱負をお伝えします。
国枝慎吾選手
「グランドスラムに出ているトップ8人は、みんなチャンスがあるかなと……僅差だと思います。そのなかでもヒューイット選手、フェルナンデス選手、ジェラード選手、それに加えて僕が優勝経験を重ねて来ているので、特にこの4人は同じくらいチャンスがあるかなと。世界ランキング1位で東京大会を迎えることができたというのは、(自分が)有力な候補である証だと思うので、もちろん金メダルが目標です。ラケットに『俺は最強だ』と貼っていますし、弱気になったときにそれを見ることも試合中はあると思うので、『俺は最強だ』と1日10回くらいは言い聞かせようかなと思います。すごくいい準備ができているなと感じているので、いい状態で東京大会に臨めます」(国枝慎吾選手)
眞田卓選手
「ロンドン、リオと過去2大会に出場して3度目ということで、集大成として総合的なパフォーマンスを見せられる東京大会にしたいと思っています。2019年10月に右ひじを怪我したのですけれど(外側上顆炎)、コロナの影響で大会もなかったので、リハビリに集中できました。車の運転でハンドルを握ったり、お箸を持つことなどもできないほどの痛みで、ラケットが握れず『東京に間に合わない』と頭をよぎりました。今年(2021年)の3月から復帰して、徐々にパフォーマンスを上げている最中です。シングルスもダブルスもメダルを狙っています」(眞田卓選手)
三木拓也選手
「怪我を通して自分の身体との付き合い方や、練習の質の部分を見直すことができ、いままでで最もいいコンディションかなと思います。2017年11月のオランダでの大会期間中、ホテル~大会会場への送迎バスでリフトから、左足・人工関節側から落ちてしまい怪我をしました。コートに戻ってからの再発もあって原因もわからず、治療の方向性が見えない期間が2018年1月~5月くらいまで続いたので、その間は引退も考えていました。回復して、自分のテニスをコート上で披露できる状態になって来ているため、自分のなかでは第2のテニス人生としているので、この大会をきっかけに上を目指して頑張りたいです」(三木拓也選手)
荒井大輔選手
「もともと軟式テニスをやっていて、バックハンドやラリーに強みがあったのですけれど、サービスやリターンなど、試合でのスタートの部分が不安定だったので重点的に強化しました。3月~7月にかけて遠征し、自分よりランキングが上の選手に勝てていて、トップ10の選手ともいい試合ができるようになり、勝てるチャンスが見えて来ました」(荒井大輔選手)
~このシリーズでは、上地結衣選手、大谷桃子選手、田中愛美選手、高室冴綺選手の意気込みもご紹介してまいります。
この記事の画像(全7枚)