「勧善懲悪省」も復活 ~タリバン暫定政権始動
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月9日放送)に外交評論家・内閣官房参与の宮家邦彦が出演。イスラム原理主義勢力タリバンによる暫定政権の発表について解説した。
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アフガニスタン・カブール市内でタリバン戦闘員を乗せて走る車=2021年8月19日(共同) 写真提供:共同通信社
タリバン暫定政権が始動
アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンは9月7日夜、首都カーブルで記者会見を開き、暫定政権の閣僚を発表した。
飯田)アフガニスタン情勢ですが、タリバン暫定政権が始動されました。
宮家)どうなるのですかね。暫定だとおっしゃるし、タリバンの昔の幹部が戻って来ているわけですから、20年経ってどれだけ成長されたか、現実的な動きをされるのか、私は知りませんが、おそらくそんなに変わっていないと思います。
飯田)変わっていない。
宮家)もちろん女性の閣僚がいないのは当たり前で、いるはずがないのですよ。あくまでもイスラムの原理、規範、もしくはシャリーアに基づくものだというわけです。それはなかなか難しいですよね。
飯田)かつて女性の権利を厳しく制限した、「勧善懲悪省」も復活するということです。
宮家)絶対につくると思います。イランにもあるし、サウジにもあるのだから。彼らにモデルがないわけではないのです。でも、イランがモデルで本当にいいのかという議論はあるでしょうね。