フリーアナウンサーの古舘伊知郎が9月16日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」のパーソナリティとして生出演。政府と新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の意見対立の裏にある意図について持論を述べた。
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画像を見る(全3枚) 参院厚労委員会で答弁するコロナ対策政府分科会の尾身茂会長=2021年9月16日午前、参院第43委員会室 写真提供:産経新聞社
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、16日行われた参議院厚生労働委員会で、今後緊急事態宣言を出した場合でも飲食店の酒類提供を認める政府の行動制限緩和方針に異論を唱えた。
古舘)出来レース感といったら悪いんですけれども、分科会の尾身会長と政府の意見・見解が、いつも途中から枝分かれするじゃないですか。
増山さやかアナウンサー)はい。
古舘)それで今回も、政府の行動制限緩和方針に異論を唱えたでしょう。それもどうなのかなと思ってるんですよ。尾身さんもやっぱり地域医療推進機構の理事長だし、やっぱりそういう人たちの「感染症ムラ」って言われるサークルの中の一角だから、本当はそんなに意見に違わないんじゃないかと。でもポジションとしてきちっと「これだけの警告を発してます」っていうのを言わなきゃいけないお立場だから、こういうふうに言って異論を唱えるんだけど、異論を唱え合ってる政府と「二人三脚」だなっていう気もしますね。「政府はこう言う」それに対して「異議を唱える」って言いながら、川は蛇行しながら進んでいくんですよ。
古舘)福岡県あたりから、10月から行動制限緩和(実証実験)。今後もしかしたら、緊急事態宣言下でも行動制限緩和できっちりと感染対策をやってるお店はお酒飲んでいいとか、これって何ですか。緊急事態宣言じゃないじゃないですか。ノーマルな状態になっていくわけでしょ。季節的に空気乾燥してきたらまた第6波が来るんじゃないかって言われている中で、今そんな事を言うのは中途半端だなと思いますよ。今までだって、もう事実上行動制限を緩和して生きるためにやってるお店もあるし、そこでお酒を飲んでいるお客さんも、いい悪いじゃなくていっぱいいるんだ。それを考えるとそういうところ、ちょっと誘導が激しいかなという気が僕はしてしまうんですね。