ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月18日放送)に自由民主党・参議院議員の青山繫晴が出演。総裁選から総選挙に至るまでの自民党内の雰囲気について語った。
これまでの新内閣発足と比べて雰囲気が明るい
今週は特別企画「総選挙直前!経済・外交・安全保障 Cozy新時代提言!」として、総選挙を前に、さまざまな方に行うべき政策について伺う。ここでは、自由民主党で作家の青山繁晴参議院議員に、総裁選から総選挙に至るまでの自民党内の雰囲気などについて訊いた。
飯田)新内閣発足からいろいろなことが起きていますが、国会内や自民党内の雰囲気はいかがでしょうか?
青山)いままでの総裁選後の新内閣発足の雰囲気よりも、やはり明るいですよね。
飯田)明るい?
誰もが納得した総裁選ができた
青山)いつも通り、自由民主党の議員だからということではなく、ありのままにお話をしているのですが、やはり、かつてない総裁選だったのです。活発な意見交換がありました。例えば、今回のように皇位継承が争点になったことはいままではありませんでした。経済安全保障という新しい概念が争点になったことも初めてです。「みんなが十分、納得する総裁選をしたよね」ということが間違いなくあり、そこから生まれた岸田総理ということでもあります。
飯田)みんなが納得する総裁選であった。
青山)古い時代の総裁選は、私自身も政治記者になる前のことですが、活発であってもお金が飛び交い、ポストの空約束も含めて魑魅魍魎としたものでしたが、そのような荒れた総裁選というのは過去のものです。
飯田)そのような総裁選は。
青山)私は完全無派閥ですが、派閥単位の思惑に関しては間違いなくありました。ただ、それは人間が集まっているところで、3人集まれば2対1の構図になります。人間の真実を見るのが物書きなので、その意味からは、そのようなことはあります。政策論争をした結果、中庸を目指す岸田さんが総理になったという納得感があるので、少なくとも議員になる前の政治記者時代を含めても、このような明るい雰囲気はなかったのではないかと思います。
総裁選で岸田総理が言っていたことの具体策を述べるべき
飯田)そこの浮つきのようなものに対して、警鐘のようなことをホームページで書かれていました。
青山)大変懸念はしています。総裁選の勢いのまま総選挙に入ります。自由民主党にとって、総裁選であれだけ国民の関心を呼んだので明らかに有利なのですが、有利不利だけで選挙を見るのではなく、国益を第一に考えるべきです。総裁選からの浮かれた状態で総選挙をそのまま乗り切ろうとするということは、本来的には正しくないと思います。特に総裁選で岸田総理がおっしゃっていたことを、我々は連携して実行するのですから、実行を担保するようなことを主権者に話し、具体策も細部に至るまで述べるべきだと思います。
「分配の違い」が今後の注目点
飯田)青山繁晴議員へのインタビューとして、今回は自民党内の雰囲気などをお話しいただきました。
ジャーナリスト・須田慎一郎)青山さんが言われているように、総裁選をやる前から派閥の論理で結果が決まっているわけでもなく、外部から見ていても、しっかりと政策論争ができていたのではないでしょうか。候補が4人も出て、いろいろな異論があるなかで政策論争をして、なおかつしっかりと詰め切れた人、なるべき人が今回の総裁になったのかなと思います。その意味で言うと、久方ぶりに見応えのある総裁選になったのかなと思います。
飯田)青山さんも指摘されていましたが、実行を担保するところまでということで、確かに「新しい資本主義とは一体何なのだろう」という、スローガン先行な部分がありますよね。その辺を今後はやらなければいけない。
須田)ただ、「こういう方向で進めます」というところでは、方向性を示せたのではないかと思います。成長と分配について、「分配」というところにスポットを当てて、「そこもきちんと目配りをして行きます」というところです。
飯田)分配に。
須田)分配という点で言うと、自民党は保守政党ではないですか。どちらかと言うとリベラルな人たちを重視するところなのですが、そこもやるとなったときに、今度の総選挙では「分配の違いについてどうなるのか」というところが、次の注目点として出て来たのかなと思います。
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