ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月2日放送)に作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。衆議院選挙後の岸田自民党総裁の記者会見について解説した。
岸田自民党総裁が衆議院選挙の結果を受け記者会見
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「岸田政権のもとで未来をつくり上げて欲しいとの民意が示された」と表明。その上で「1票、1票の重みを胸にスピード感を政策実行の面で発揮して行く」と述べた。
常套句ばかりの岸田総裁の衆院選後の記者会見
飯田)経済対策なども言及があったということです。今朝の新聞各紙1面トップはこの話題になっています。この会見をどうご覧になりましたか?
青山)言ってらっしゃることはすべて正しいのですが、常套句ばかりですよね。私は自由民主党の現職議員ですが、自由にものを申しあげます。「身が引き締まる思い」という言い方も、政界から始まっていろいろな分野で使われています。しかし、これを言われても、どういう心境でいらっしゃるのかわかりませんよね。
美辞麗句はもういい、国民が聞きたいのは具体策
青山)国民に向けて、総選挙の審判後に行う最初の会見です。具体策から言って欲しいのですよ。経済対策も財務省はじめ各所と調整しなくてはいけないということは、働いている国民、また学生の皆さんでもわかっていることです。総理として、基本30兆円規模ならば、30兆円規模。「規模」という言葉は「概ね」と言う意味ですから問題ないのです。
飯田)そうですね。
青山)まず、規模を示した上で何に使うのか、財源は国債ですから、国債についての見解も具体策のみを語って欲しいです。総選挙の間、12日間にわたって美辞麗句はみんな聞いているわけです。終わったあとも美辞麗句を聞きたいわけではありません。とにかく、具体策に踏み込むべきです。
飯田)具体策を。
青山)岸田総理が遊説されたときの、私の印象で言うと、小泉さんや安倍さんのときよりも、もしかすると多いくらいの人が集まっていらしたと思います。そこにいた私の地元の有権者からも「ものすごい多くの人が集まりました」ということをお聞きするのですが、話の途中で帰られる人が多かったですよね。
もっと具体的に日にちを区切って実行案を示すべき
青山)皆さんが途中で帰ってしまったのはなぜなのか。選挙が終わったら「それはいいのです」ということではなく、「なぜなのか」と。財務省のような抵抗勢力もいて、常に増税だけ考えていて、現にこの感染症の最中に増税の検討をしているのですよ。
飯田)コロナ増税などというものがね。
青山)実は政策について「いつまでに」ということを実際にはおっしゃっているのです。そこはある程度進歩はしていると思うのですが、もっと具体的に自分たちを自ら律し、議院内閣制なので、行政府、立法府共に与野党一体で「私たちはいついつまでにこれをします」と言えば、「おお、スピード感があるな」とみんなも思ってくれるのです。
飯田)言葉に出さずともね。
青山)選挙中に「助けてください」ということは逆さまで、人を助けるのは国会議員だと申し上げた通り、これも逆さまなのですよ。具体的に言った結果、みんなの印象として「指導力があるな、本当に迅速にやるのだな」と思っていただくのが本来の政(まつりごと)なのです。その意味では総理になって初めて、世界の首脳とCOP26という場で話し合われるので、そこでリーダーシップについて体感していただきたいと思います。世界の首脳は指導力がある人ない人、まちまちですから。
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