ワクチンだけでなく、抗体カクテルや経口薬を活用できる体制も必要

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月17日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。遅れている3回目のワクチン接種について解説した。

酸素・医療提供ステーションで新型コロナウイルスの抗体カクテル療法を実演する看護師(左)=2021年9月17日、東京都調布市 写真提供:時事通信

かなり遅れている政府の対応 ~3回目のワクチン接種

堀内詔子ワクチン担当相は1月13日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種をめぐり、64歳以下の一般の人は2回目接種からの間隔を従来の8ヵ月から7ヵ月に前倒しする方針を明らかにした。

飯田)3回目のワクチン接種に対しての調査もいろいろ出ていますが、全体ではまだ1%に行かない程度というところです。どうご覧になりますか?

須田)新型コロナワクチンの3回目のブースター接種ですが、相当遅れているなと思います。昨年(2021年)の11月くらいから、オミクロン株に対するブースター接種の必要性が言われていて、いくつかの自治体では、12月くらいからできるのではないかとされていました。これまでのワクチンの余剰分があるということと、会場がそのまま借りてあるということで、12月くらいからできるのではないかという予測で考えると、政府の動きは相当鈍かったなと思います。

飯田)あの時期からオミクロン株は、どこかのタイミングで必ず日本にも来るという話がありました。政府はそこで動かなかったですよね。

須田)加えて、先行して1回目、2回目の接種が進んだイスラエルからは、2回目の接種から4~5ヵ月経つと有効性が下がって来るというデータも出ていたのです。各国はそれに伴い、早く動いたのだけれど、日本は動きが鈍かったと思います。

飯田)デルタ株のときもワクチン接種と感染拡大の「どちらが先か」というレースでしたが、ワクチン接種率が50%を超えたくらいから感染者が減りました。

第5波のとき、抗体カクテル療法を積極的に導入して医療崩壊を防いだ大阪

須田)昨年暮れに大阪市の松井市長と話をする機会があったのです。実は大阪市、大阪府は第5波が来たときに、医療提供体制に比較的余裕があったと言うのです。特に重症者向けの病床に余裕があった。ただ、3波、4波のときは相当きつかった。見方によっては、医療崩壊と言われてもおかしくない状況になっていた。

飯田)自衛官の派遣もありました。

須田)それがなぜ、第5波で回避できたのかと言うと、当時は菅首相ですが、官邸と連絡を取り合って、抗体カクテル療法を積極的に導入したからだろうということです。

ワクチンだけでなく、抗体カクテルや経口薬を活用できる体制も必要

須田)結果的に重症化を防げて、医療提供体制に余裕が持てた。それに対して東京はどうだったかと言うと、その辺りが不十分だったために、事実上の医療崩壊が起こったではないですか。入院調整中で、自宅で亡くなる方が出て来た。その状況を考えると、抗体カクテル療法はかなり有効なのですが、今回それをどう活用して行くのか。各自治体にそれが行き渡っているのかどうか。あるいは経口薬はどうなのか。要するにワクチンだけではなく、その辺りの体制を整える、整備をする、情報発信をするということも必要なのではないかと思います。

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