地方自治体に届かない「3回目」ワクチン供給の詳細スケジュール ~難しくなる接種会場と打ち手の確保

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月24日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。新型コロナワクチンの3回目接種について解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

オミクロン株、3回目のワクチン接種で入院を防ぐ効果は90%

アメリカ疾病対策センター(CDC)は1月21日、ファイザーやモデルナの新型コロナワクチンの効果について、3回目接種をした場合に入院を防ぐ効果が90%あるとする新たなデータを公開した。アメリカ各地の医療機関からのデータをもとに分析した結果としている。

飯田)日本でも前倒しで行われている3回目接種ですが、その効果がデータとして出て来たというところです。

3回目接種のワクチンの確保ができていなかったために、3回目接種の開始が遅れた

須田)ワクチン接種という点では、先行していたイスラエルのケースを見ると、おそらくそうであろうということはわかっていましたが、それが裏付けられたということなのだと思います。効果については、2021年10~11月から言われていた話です。ではなぜ日本で3回目の接種が遅れているのかと言うと、当初は11月の時点で3回目接種の必要性が言われていて、地方からもそれを求める声があったのです。

飯田)地方からも。

須田)ワクチンも余っていて、接種会場もそのまま残っているところがあったので、12月から接種は可能だったのですが、なかなか政府が踏み切らなかった。

飯田)そうですね。

須田)なぜかということを調べてみると、3回目接種が本格的に始まったときに、いずれどこかのタイミングで在庫が切れてしまう。つまりスケジュール的に、岸田政権下では、3回目接種のワクチン確保ができていなかったのではないかと思います。この出遅れ感が今後、どのように影響して来るのかが注目ポイントだと思います。

3回目接種のスタートが遅れたために接種会場や打ち手の確保が困難に

飯田)10~11月の段階で各先進国が打ち始めるというところで、積極的に確保して、日本もその競争に乗って行ければ何とかなったかも知れません。しかし、そこで1~2ヵ月出遅れてしまうと、「いまはもう在庫がないですよ」と言われてしまう状況になる。

須田)ワクチン接種という点では、国は地方自治体に丸投げします。また、地方自治体からすれば、接種率という点で都道府県ごとに競い合う状況がある。

飯田)結果が出て来ますからね。

須田)同一県内では、市区町村別に出るのです。47都道府県のなかで遅れているところはプレッシャーになりますし、同県内の市区町村で遅れているところもプレッシャーになるので、「とにかく早くやろう」ということになっていたのですが、国が動こうとしなかった。

飯田)やりたくても。

須田)地方によっては、接種率を上げるために大規模接種会場を確保しなければいけません。ところが、第5波が終わって経済を回して行かなければならないということで、大規模接種会場のスケジュールが次々と埋まっていたのです。現在はまん延防止等重点措置が行われたので、キャンセルになっていると思いますが。

飯田)大規模接種会場というのは、大きなイベントができるところもありますよね。

須田)ですので、国が早くゴーサインを出してくれなければ、接種会場の確保もできない。また、打ち手の医療従事者も自分たちの仕事のスケジュールがある。国がこれだけ遅れたということは、地方によってはやりたくてもやれないという状況に置かれているところもあるのだろうと思います。

各自治体に3回目接種のワクチンが送られる詳細なスケジュールがまだ入っていない

飯田)その辺の方針も遅かったですし、いまからワクチンを確保できるのかというと、これは交渉ごとになります。2021年の夏辺りは、菅さんや河野ワクチン担当大臣(当時)が毎日電話をかけていたという話も出ています。

須田)需要に対して絶対数量が少ないのですから、そのぐらいのことをしないとワクチンを確保することはできません。いまの体制下でそれが行われているのかどうか。岸田さんや堀内担当大臣がそれをやっているのかというと、心許ないですし、地方自治体に話を聞いてみると、まだワクチンが送られる詳細なスケジュールが入って来ていないそうです。

飯田)一応は2月末くらいかという話は出ていますが、「どのくらいの数か」というような具体的な話ですよね?

須田)具体的な話がまだ入って来ていないということです。

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