3回目ワクチン接種が遅れているのは「2回目の接種が遅かったから」 青山繫晴参議院議員

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月27日放送)に作家で自由民主党・参議院議員の青山繫晴が出演。岸田総理が新型コロナウイルスワクチンの3回目接種にモデルナ社製の活用を国民に呼び掛けるビデオメッセージを、ツイッターの総理官邸アカウントに投稿したというニュースについて解説した。

3回目ワクチン接種が遅れているのは「2回目の接種が遅かったから」 青山繫晴参議院議員

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

岸田総理、3回目のワクチン接種加速へメッセージを投稿

岸田総理大臣は1月26日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種にモデルナ社製の活用を国民に呼び掛けるビデオメッセージを、ツイッターの総理官邸アカウントに投稿した。「ワクチンの種類よりもスピードを優先して、3回目接種を受けていただきますようお願いいたします」と呼び掛けた。

3回目のワクチン接種の遅れ ~未だ国産ワクチンがないことが背景にある

飯田)官邸によると、3回目を打ち終えた方は全人口の2.1%と、目標よりも低い値だということが報じられています。青山さんはどうご覧になりますか?

青山)いちばんの背景は、国産ワクチンがいまだにないということです。ワクチンの種類が変わってもいいということは確認されているので、もしいま国産ワクチンがあったら、事情はまったく変わっていたはずです。ワクチンが必要になってからずいぶん時間が経つのに、依然として使えるようになった国産ワクチンがないという問題は、根っこまで掘り下げる必要があります。

飯田)国産ワクチンがないということが。

青山)総理が国民に向けてメッセージを送られるのはもちろんいいのですが、国民のなかには当然、ワクチン接種に反対の方もいらっしゃるし、実際にいろいろな事情でワクチン接種を受けられない方もいらっしゃいます。

飯田)そうですね。

青山)欧米諸国はずいぶん強硬手段ですけれども、日本ではそれをやりません。私もやらない方がいいと考えています。しかし、ワクチン反対の方が原因で接種が遅れているわけではありません。多くの方は受けたいとお考えなので、供給、それから接種の体制づくりに遅れがあると、私自身も含めて謙虚に考えるべきです。

3回目のワクチン接種が遅れているのは、2回目の接種が遅かったから

飯田)「まだ接種券も来ないではないか」という意見を、メールやツイッターでもいただいています。

青山)現実として、私たちにもまだ来ていないですよね。作業が遅れているというよりは、2回目の接種が遅かったからです。一定期間を空けることを考えると、3回目接種についても諸外国より遅れるのは、当然といえば当然です。もともと遅れ気味でやっていて、あとで間に合ったからいいというのは、私の考えとは全然違っていて、遅れたために命を失った方もおそらくいらっしゃいます。

飯田)ワクチン接種が遅れたために。

青山)感染予防そのものに効果があるということもわかって来ているので、ワクチン反対の方がいらっしゃっても、疫学的な結果も全体としては出ています。もちろん違う意見の方もいらっしゃいますけれども。

3回目ワクチン接種が遅れているのは「2回目の接種が遅かったから」 青山繫晴参議院議員

検査続くPCRセンター 「安心」を支える=2021年11月26日、千葉県市川市 写真提供:共同通信社

1回目、2回目の遅れも「結果的によかったではないか」は違う ~それによって犠牲になった方もいる

青山)それを考えたら、最後に辻褄が合えばいいという話ではないのです。現在のオミクロン株はデルタ株とは違い、軽症者が多いのは事実です。私の知っている感染された方も、専用の薬が投じられたわけではなく、普通にのどの痛みのために出す薬であっという間に症状がなくなったり、熱も普通の解熱剤で症状がなくなった方もいらっしゃいます。

今回は2回目接種までのように「最後の辻褄合わせ」はしてはいけない

青山)大人から子どもまでそういう傾向があることを、私なりに確認しています。それでも一般的に医師の間で言われているのは、感染者があまりにも多くなれば、一定数の重症者や亡くなる方は出るので、被害は大きくなります。総理もメッセージで言われている通り、感染予防効果があると言われているわけだから、絶対に最後の辻褄合わせのようなことをやってはいけません。

飯田)最後に辻褄が合えばいいということではない。

青山)1回目、2回目の遅れも「結果的によかったではないか」と政治家が言ったり、官僚も水面下で言ったりしているのですけれども、違います。遅れている間に犠牲になった人がいるのです。それを繰り返してはいけません。

飯田)PCR陽性者数が、東京都では1日当たり1万人を超えて来ています。特に「医療従事者に対する3回目接種は、もう少し早くてもよかったのではないか」という意見も出ていますが。

青山)その通りです。お医者様の意見も聞いているのですが、外ではおっしゃらなくても、ご自分が感染なさる不安は非常に強いですよね。それとオミクロン株の感染力の強さは、昨日(26日)も知事の方がいらっしゃったのですが、「想像を超えています」と言っていました。お医者様も自治体の首長さんも、みんなが驚かれるような感染力です。回復が早い人が多いのも事実ですし、おそらくピークアウトも早いでしょう。デルタ株よりは間違いなく早いです。でも、軽視することはできないですよね。

分類を2類から5類へ ~医療費が自己負担になる問題もあるが、検討は始めるべき

飯田)いまは自宅療養が大半になっていますけれども、例えば保健所がパンクしてしまう可能性を考えると、感染症法上の分類を変えた方がいいのではないかということも言われますが。

青山)それは安倍元総理もおっしゃっていますし、私のところにもそういう意見が来ます。ところが、2類から5類にすると、PCR検査も公金で賄うことができなくなるのです。

飯田)有料になる。

青山)自己負担になります。そういうことを考えると、2類から5類にして感染者が増えても、軽症だからいいではないかという考え方には、私は立てません。ただし自分の動画でも言いましたが、ピークアウトが早いので、5類にする検討は始めなくてはいけないと思います。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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