国民・玉木代表「予算に賛成するのは与党である」という考え方は古い ~2022年度当初予算案

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ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」(2月24日放送)に国民民主党代表の玉木雄一郎氏が出演。参議院予算委員会で2月24日から始まる2022年度予算案について解説した。

【衆院選2021 投開票】開票センターで取材に応じる玉木雄一郎代表=2021年10月31日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

2022年度予算案、参議院で論戦

国会では2月24日から2022年度予算案の審議が参議院予算委員会で始まる。一般会計の総額が過去最大の107兆5964億円となり、22日の衆議院本会議では野党として異例の賛成をした国民民主党は、参議院でも政策本位で協力するところは協力するとしている。

新行)この時間は、国民民主党の玉木代表にお話を伺います。

玉木)よろしくお願いします。

新行)先日、「政府提出の2022年度予算案に賛成する」という方針を決めましたが、どのような考えで賛成を表明されたのか教えていただけますか?

玉木)我々は結党以来、「改革中道」「対決より解決」ということで、コロナ禍という異常時でもあるため、政策本位で協力して行くという姿勢で取り組んで来ました。11日の党大会でも改めてその方針を確認し、その方針に沿って今回、判断しました。特に、ウクライナ情勢が緊迫しているなかで、原油価格が高騰しています。我々が先の衆議院選挙でも唯一、政党のなかで公約として訴えたトリガー条項の凍結解除を前に進めるべきだとして、総理から一定の前向きな答弁が聞けたので賛成に回りました。

「予算に賛成するのは与党である」という考え方は古い

新行)スタジオにはジャーナリストの鈴木哲夫さんもいらっしゃいます。

ジャーナリスト・鈴木哲夫)予算に賛成するということは、意味が少し違うと私は思います。行政が仕事をするときにはすべて予算が付くわけで、予算案には、日本政府がこの1年間で行うことのすべてが詰まっています。これに賛成するということは、つまり与党なのではないかと思うのですが、このような捉え方にはどのように答えられますか?

玉木)一言で言うと、古いと思いますね。

鈴木)古い。

玉木)補正予算に賛成することは過去にもたくさんありましたし、「本予算に賛成することは、すべて与党の言っていることに賛成することになる」という解釈がよくわかりません。これからも政府提出法案として提出して来るものには、いいものはいいと賛成しますが、おかしいものはおかしいと反対をして行きます。

鈴木)是々非々で。

玉木)我々は閣内に入っているわけではなく、野党です。岸田総理もいまの公明党との連立は変えないとおっしゃっているので、そこは何も変わらないですし、我々は野党の立場として、いいものはいい、悪いものは悪いという判断をして行きます。本予算についても100点満点ではないので、我々も組み替え動議を出しました。トリガー条項の凍結解除や所得制限を外すということなどです。

鈴木)そうですね。

玉木)当然、反対多数、賛成少数で否決されましたが、ベースとして認めるところは認めながら、足りないところは足して、余分なものは退けて行く。これまでもそうやって来ましたし、これからもやって行きたいと思います。

国民民主党が予算案に賛成した3つの理由

鈴木)つまり、組み替え動議を出したことで、全体にはきちんとものを言った。その次のステップとして今回、賛成に回ったと。そのような段階を踏んだということですね?

玉木)そうです。賛成討論のなかでも3つの理由を申し上げました。1つ目は、いまコロナ禍で予算の早期成立が求められるということです。2つ目に、我々の衆議院選挙の公約では、「給料の上がる経済の実現」と「人づくりこそ国づくり」ということで、人への投資を重視して来ました。その大きな方向性は入っていますし、その方向での予算は付いていると思います。足りないところはたくさんあって100点満点ではないのですが、方向性としては同じだということです。あとはトリガー条項を検討するということで、賛成理由について賛成討論でも述べました。

ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」

立憲民主党からは国民民主党に対して疑問の声が

鈴木)今回の国民民主党の賛成によって、立憲などからは「どうしたのだろう」という声がかなりあります。玉木さんは立憲と一緒にやろうということで、枝野前代表のときからいろいろと動いて来ましたよね。立憲としては、「今回の賛成は違うのではないか」という意見がありますが、今後、立憲との連携はどうなるのでしょうか?

玉木)選挙は大事なので、いまの制度上、協力調整が必要なのは認めます。ただ、政策本位で行かないといけません。前回の選挙で国民が何を厳しく選択したのかと言うと、「政策を無視して選挙のために組んだり離れたりすることはダメだ」という評価だったと思います。

鈴木)国民の評価は。

玉木)我々はどうしても外交・安全保障やエネルギー政策で合わないということで、政策協定にはサインせず独自に戦い、それでも現職は全員勝ち切りました。

共産党との関係を曖昧にしたまま立憲民主党に協力することはできない

玉木)「我々の真意を確かめたい」とおっしゃるのですが、逆に共産党との関係をどうするのかという問題を曖昧にしたまま、他党に対して「どうするのか」ということはないと思います。我々は政策本位なので、「政策で一致するところとは、与党、野党関係なく協力する」ということを党の活動方針で決めています。

鈴木)政策で一致するところとは。

玉木)共産党とは、外交・安全保障やエネルギー政策で合わないのです。共産党とどうしてもやるということであれば、我々の結党以来の「偏らない現実的で正直な政治」という理念が曲がってしまうので、一緒にできないのです。政策で一致すれば、与党、野党関係なく協力しますし、政策で一致しなければ、与党、野党関係なく協力しません。

与党も野党も既存の考え方を乗り越えて考える必要がある

鈴木)泉代表ともお話をしたのですが、直接対話はないのだろうかと思います。参議院選挙は確実にあるわけなので、玉木さんと泉さんの代表が2人で直接話す。場合によっては、共産党のそれなりの人と玉木さんがケジメも含めて直接話をする。そのような場面は今後ないのでしょうか?

玉木)野党で統一して行くと言っても、「ガラッ」と様相が変わっています。では「維新との関係はどうするのですか?」と。野党は立憲、国民、共産だけではなくなっています。いま支持率で言えば、野党第1党は日本維新の会になっています。そこも含めて、1つにまとめることをしなければ、付き合っても意味がないと私は思います。

共産党との関係を明確にして欲しい

玉木)与党も野党も既存の考え方を乗り越えて考えないと、また選挙のために一生懸命調整しても、それは国民不在になってしまうのではないでしょうか。いまの制度上、すべてまとめてもいいのですが、維新も含めてどのような絵を描くのか。共産党とやっていては維新とはできませんし、我々ともできません。他党がどうこうというよりも、まず立憲民主党としてどのような絵を描くのか。我々を応援していただいている団体や経営者は、これからの産業構造の大変革のなかで必死です。だから1つでも成果を出さないと、我々自身が持たなくなります。

鈴木)なるほど。私としては、対話の場面をつくって欲しいとは思うのですが。

玉木)我々も対話についてはオープンではありますが、共産党との関係が未だに明確にならないということで、我々としても、付き合っていいのかいけないのかがわからないのです。

鈴木)そこをまずははっきりして欲しいということなのですね。

玉木)これは連合もずっと言っていますし、我々も言っていることです。

新行)リスナーの方から、「トリガー条項に関して法改正と地方の税収が減収するという部分があると思いますが、この予算措置や財源確保についてはいかがですか?」という質問が来ています。

玉木)大体月に1300億円ぐらいかかるので、まず数ヵ月分は新しい予算が成立すれば、予備費でも対応できますし、年度内であれば十分に対応できると思います。政府はまず補助の拡充をやろうとしていますが、私は両方やったらいいと思っています。補助の拡充をして、どうしても上がって行くということであればトリガーを用意し、そのときは減税するなど、ハイブリッドでやればいいと思います。

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