黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」（2月23日放送）にプロサウナーの濡れ頭巾ちゃんが出演。サウナによる「温冷交代浴」について語った。

画像を見る（全5枚） 真夜中に吹上温泉のバス停で、バスを待っている（？）キタキツネ

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。2月21日（月）～2月25日（金）のゲストはプロサウナーの濡れ頭巾ちゃんが出演。3日目は、温冷交代浴について---

黒木）全国各地のサウナをめぐっていらっしゃいますけれども、大人になってから全国に行かれるようになったのですか？

濡れ頭巾ちゃん）仕事の出張の合間に行くことが多いです。

黒木）特に心に残っているサウナはありますか？

濡れ頭巾ちゃん）冬のサウナは格別なのです。外気浴が冷たければ冷たいほど、サウナ室の温度との差が激しくなり、気持ちがよくなります。温度差が気持ちいいという意味では、北海道のサウナはよろしいかと思います。

黒木）北海道。

吹上温泉白銀荘から望む、十勝岳

濡れ頭巾ちゃん）北海道の真ん中くらいに、十勝岳という山がございまして、その中腹に「白銀荘」という、もともと山小屋なのですけれども、そこにいいサウナがございます。積雪2メートル～3メートル。外気温マイナス20度くらいの環境で、サウナ室は90度。そういうものが楽しめる、エクストリームなサウナがあります。

黒木）でも、1日中いられるところなのですか？

濡れ頭巾ちゃん）そうなのです。浴室だけではなく、休憩室がございまして、リクライニングシートがあったり、畳敷きの部屋があり、そこに漫画や新聞があって、「ダラーン」と館内着を着てのんびり過ごすことができるのです。

黒木）癒しですね。

濡れ頭巾ちゃん）もう大解放ですね。何も考えないです。

黒木）それで、リフレッシュして、もともとのお仕事に集中して行かれるという感じでしょうか？

濡れ頭巾ちゃん）そうですね。そうなればいいのですが、仕事につながらなくてもリフレッシュできますので。間違いないのは、サウナのあとのご飯がおいしい。あるいはビールがおいしいということです。

黒木）ダイエット目的とか、そういうことではないのですよね。

濡れ頭巾ちゃん）そうですね。余計食べてしまうという傾向があります。

黒木）ダイエットでサウナに行く方ってよく聞きますけれど、そうではないのですね。

濡れ頭巾ちゃん）それはたぶん間違いだと思います。

黒木）癒しですね。

濡れ頭巾ちゃん

黒木）サウナはフィンランドが発祥なのですか？

濡れ頭巾ちゃん）と言われております。

黒木）寒い北欧ですから。

濡れ頭巾ちゃん）緯度の高いところ、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、あとはロシアなどが盛んですね。

黒木）以前、アイスランドに行ったときにお宅を拝見させていただいたのですが、やはりサウナがありました。そのお宅はお部屋の暖房もすべて温泉で賄っていました。アイスランドのような寒いところでは、サウナは大事なのでしょうね。

濡れ頭巾ちゃん）そうですね。特に極地なので、太陽が上がらないではないですか。暗くもなりますので、もしかしたらサウナは彼らにしてみれば太陽なのではないかなと。暖かくなりますし。

黒木）でも、濡れ頭巾ちゃんにとっても、太陽なのでしょう。

濡れ頭巾ちゃん）そうですね。日本に住んでおりますけれども、やはり太陽ですね。

黒木）小さいときからサウナ人生をずっと続けていらっしゃるわけですよね。

濡れ頭巾ちゃん）生まれが北海道の旭川というところで、寒かったものですから、どうしてもサウナに入る文化が盛んだったのです。

黒木）でも、北海道って、意外と家のなかとかは暖かいですよね。

濡れ頭巾ちゃん）そうです。

黒木）私は九州、福岡なのですけれども、隙間風がたくさん入ってくるのです。家のなかでは九州の方が寒かったりするのです。

濡れ頭巾ちゃん）おっしゃる通りですね。北海道民はTシャツ短パンでアイスクリームを家で食べます。

黒木）それでも、やはりサウナには皆さん頻繁に入っていらしたという。

濡れ頭巾ちゃん）外が寒すぎますので、だから家のなかを暑くするのだと思います。

黒木）だから、慣れていらっしゃるんだ。寒いのと。

濡れ頭巾ちゃん）そうです。「温冷交代浴」と言うのですが、温冷交代浴を小さいころから自然にやっていまして。

黒木）福岡なんか、家のなか寒いですもん。

濡れ頭巾ちゃん）そうですか。

黒木）外出ても寒いし、家のなかも寒いし。

濡れ頭巾ちゃん）サウナ入りたいですね。

濡れ頭巾ちゃん

濡れ頭巾ちゃん（ぬれずきんちゃん）／プロサウナ―

■北海道･旭川出身。小学1年生でサウナデビュー。
■小学3年生で濡れタオルを頭からかぶる入浴スタイル（濡れ頭巾方式）を確立。
■全国のスパ･サウナ施設をめぐり、独自の目線で検証するブログ「湯守日記」の執筆者。このブログは「日本で最も内容の濃いサウナブログ」と言われている。
■サウナと水風呂で心身を整える「ととのう」の言葉の生みの親。愛好家たちが当然のように使用し始め、今年のユーキャン新語･流行語大賞にもノミネートされた。サウナを知り尽くした「レジェンド･サウナ―」として知られている。
■BS朝日で放送の『サウナを愛でたい』など、メディアにも出演。またポッドキャストにて『濡れ頭巾ちゃんのサバナ』を配信中。