5月25日(水)深夜、テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~28時30分)が放送。バラエティ番組「有吉の壁」「有吉ゼミ」(日本テレビ系)などの総合演出を手がける橋本和明がゲストとして生出演した。
「有吉の壁」について、以前から佐久間は「あれは発明!」「めちゃくちゃ面白い!」「コント芸人がそのまま得意分野でバリバリ笑いをとっている!」と絶賛している。6月には映画『有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE』が全国で上映される人気ぶりだが、番組が始まった頃、橋本は“これは本当に面白いのか?”と不安に思うこともあったという。
佐久間:「有吉の壁」はどうやってできたんですか?
橋本:僕はずっと、コント番組をやりたかったんですよ。でも、やっぱりお金がないんですよ!
佐久間:コントってセットを作れないもんね。
橋本:セット費が1個200万とかするじゃないですか? だから「じゃあロケでやろう」みたいなことが最初で。苦し紛れで。
佐久間:コント番組をやりたかったから、ああいう風に、コントの大喜利みたいなのを順番に見て行って、「○」「×」を付けるスタイルになったんだ。コントありきだったんですね。
橋本:そうですね。でも、やってる時はわけが分かんなかったですね。現場ではもう、『これ、面白いのか? 何やってんだ?』って。何が出てくるか分からないし、それをスタッフも把握できてないし。みんなやっぱり、その場でエンジンかかるから、打ち合わせとも全然違うことをやるし……。
佐久間:しかも、その頃の日本テレビって、要はお笑いを分かってるスタッフさん、そんなにいなかったんじゃないですか?
橋本:いないです(笑)。だからみんな手探り! お笑いがなんか好き、っていうスタッフが集まったんですけど、みんな手探りで。だから、『ヤバい番組を撮ったんじゃないか?』っていう感じはあって。
佐久間:ああ、下手するとド滑りを……。
橋本:『ド滑りしてるのかな?』っていう。収録で、“とにかく明るい安村”さんが髪をいきなり剃ったんですけど、あれ、後で編集で見たら笑えますけど、現場は『これ、大丈夫なのか?』みたいな。
佐久間:じゃあ、心の中では『これ、流せるのかな?』っていうのもあったんだ?
橋本:はい。『ヤバいかもな』と思って。それで編集に入った時にやっぱりめちゃくちゃ面白かったんですよね。客観的に見た時に『すごい面白い! 大丈夫だ!』って。やっぱり読めないぐらいの方が面白いですよ。
「有吉の壁」がロケスタイルなのは、スタジオセットを作る予算がなかったからだったと明かした橋本。最初の撮影では、面白いのか滑っているのか分からなかったが、編集で客観的に見た時に『すごい面白い! 大丈夫だ!』と確信したそうだ。
この他にも、『有吉の壁』の“壁芸人”をどこから見つけてくるのか、有吉弘行の魅力、AD時代の苦い思い出、番組作りに役立っている大学院時代の研究についてなど、これまで数々のバラエティ番組に携わり、大のお笑い好きである2人が、時間の限り語り合った。
この記事の画像(全5枚)
番組情報
元・テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行が、ニッポン放送の「オールナイトニッポン0(ZERO)」に挑戦! フリーのテレビマン、45歳で既婚者、娘がいる脱サラおじさんが、一生懸命しゃべります。最年長パーソナリティがお送りする「メディアミックス ラジオ番組」です!
★再編集したポッドキャストをSpotifyで聴けます!⇒こちらからチェック
~Spotifyをダウンロードすれば無料で聴くことができます(放送の翌日に最新エピソードを配信予定です)