大事な国だが「信頼できない国」韓国 岸田総理が韓国外務大臣と会談
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ジャーナリストの佐々木俊尚が7月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。7月19日に行われた、岸田総理と韓国の外務大臣との会談について解説した。
岸田総理が韓国の外務大臣と会談、徴用工訴訟問題など
岸田文雄首相は7月19日、韓国の朴振外相と官邸で会談した。朴外相は、安倍晋三元首相の死去に対する尹錫悦大統領からの弔意を伝えた。
飯田)岸田総理大臣が19日、海外からの要人と相次いで会っていますが、韓国の外務大臣とも会談しました。いわゆる徴用工問題について意見交換をしたということです。ただ、約20分間だったということで、表敬に近いというような評価もされています。
佐々木)大統領選が終わって保守政権に戻ったので、若干韓国が西側、日米側に中国から揺り戻しが起こっているのはよい兆候だと言われています。
日本にとって重要な場所にある韓国
佐々木)韓国を「嫌だ」と思っている人は少なくないかも知れませんが、一方で北朝鮮、ロシア、中国という核を持っている強大な国との間にあるワンクッションなので、韓国は大事な場所なのです。みすみす中国側に行ってもらっては困るということを、大前提として考えなければいけない。
飯田)そうですね。
佐々木)ここで韓国と融和に向かうのは、いいことだと思いますが、気を付けなければいけないのは、あの国は平気でゴールポストを動かす国だということです。あまりいい気になって付き合っていると、またひっくり返される心配があるということは、常に心がけておいた方がいいでしょう。
支持率急落の尹錫悦大統領
佐々木)尹錫悦大統領の支持率が急落しています。
飯田)そのようですね。
佐々木)支持率は現在33%で、不支持率が63%という。
飯田)発足したばかりですが。
佐々木)そうなのですよね。1ヵ月前から比べると、1ヵ月前は48%もあったのに、もう15ポイントも落ちている。支持率が落ちてくると、どこの国でもそうなのですが、敵をつくってその敵を攻撃することで内部の結束を高めるということをやりたがる。独裁国家はだいたいそうです。中国にしても、ロシアにしても。
飯田)敵を攻撃することで。
佐々木)だから韓国も同じように、あまり支持率が下がると「日本に融和的な姿勢を示したからだ」という批判をされるわけです。そうなると、「もう1回日本に対して強い態度を示さなければ」となるのではないかと危惧しています。大事な国なのだけれど、なかなか信頼できない。微妙な関係性だなと思います。
慰安婦合意は外相時代に岸田総理が担当
飯田)いわゆる徴用工問題や、2015年の慰安婦合意についての問題もあります。特に慰安婦合意は、岸田総理が外相のときに汗をかいたものですからね。
佐々木)そうですよね。
飯田)それだけに「今回こそは騙されないぞ」と思っているという報道もあります。
佐々木)外務大臣時代の経験を活かして、うまくこなして欲しいと思います。こなしてというか、いなしてかも知れませんが。
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