馬場氏の対立候補が出てきた日本維新の会の「成熟度」 維新初の代表選

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ジャーナリストの須田慎一郎が8月15日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。8月14日に告示された日本維新の会の代表選挙について解説した。

馬場氏の対立候補が出てきた日本維新の会の「成熟度」 維新初の代表選

「日本維新の会代表選」立候補者による街頭演説会(右から)梅村みずほ氏、足立康史氏、馬場伸幸氏=2022年8月15日 大阪市中央区 写真提供:産経新聞社

日本維新の会の代表選挙

松井一郎代表の後任を選ぶ日本維新の会の代表選挙が、8月14日に告示された。立候補したのは足立康史衆議院議員、馬場伸幸共同代表、梅村みずほ参議院議員の3人で、27日の臨時党大会で新たな代表が選ばれる。

飯田)代表選挙は結党以来、今回が初めてということです。松井さんが市長の任期で政界引退を表明していたため、それを受ける形になるわけですが。

須田)初の代表選挙ということなのですけれども、大阪の地方政党だった維新の会が全国政党になっていく、あるいは国政政党になっていくなかで、これまでは代表選挙を行って党内で対立するよりも、立ち上げメンバーが引っ張ってきた。そのやり方は決して間違っていなかったと思うのです。

馬場氏の対立候補が出てきたということは日本維新の会が成熟化した証

須田)しかし、その過程のなかで存在感を示すために、悪い意味ではないのですが、トリックスターとしてかなり「目立つ」ことに軸足を置いた党運営をしてきた。しかし、これからは安定期に入り、地に足を着けた形での党運営が必要なのだろうと思います。そういう時期にもう入ってきているのでしょう。

飯田)リーダーの個性よりも、仕組みできちんと統治していくという。

須田)馬場さんは松井さんが後継指名的なことをされた方なので、1人しか出てこなかったら日本維新の会の存在価値が失われてしまうはずなのですけれども、足立康史さん、梅村みずほさんという対立候補が出てきました。きちんと代表選が行われるということも、政党が成熟化した証ではないかなと思います。

飯田)松井さんは、「やるからには本格的な論戦をして血みどろになってでも」という覚悟で出て欲しいというような叱咤激励もされています。

維新の会が大スキャンダルに見舞われても必ず当選する馬場氏 ~自力がある

須田)「日本維新の会」を含めて「維新の会」は、風頼みでやってきている政党ではないのです。きちんと大阪においては府議会議員、市議会議員などが連携を取り、国会議員とも関係性を保ってやっていく。例えば国政選挙になると府議会議員、市議会議員の活動量は大きいですし、きちんと実績を市議会、府議会で出してきたからこそ、有権者からも支持されている政党なのです。

飯田)実績を出してきたから。

須田)馬場さんは、もし維新の会が大スキャンダルに見舞われて、国民が全員背を向けたとしても、必ず当選するでしょう。堺で選挙にとても強いのです。それだけ普段の活動が豊富なのだと思います。それこそが維新の議員の持ち味です。この番組にも何度か登場していただいたことがあるけれども、話を聞いていてもあまり面白くないではないですか。

飯田)いやいや。発言は慎重ではありますね。

須田)あまりエッジの立ったことを言わないでしょう。ただし自力があるという点では、こういう人が次の代なのかなと思います。足立さんが悪いとか梅村さんがダメだというわけではないけれども、やはり松井さんの思うところは、そういう意味で何となく伺えます。

統一地方選挙で問われる維新の会の真価

飯田)2023年は国政選挙はありませんが、統一地方選があります。

須田)そうなのです。

飯田)自力というところを考えると、そこがむしろ重要になってきます。

須田)今後、近畿においては京都や奈良などに進出していく、あるいは東京でどれだけ議席を獲ることができるのかを考えると、日本維新の会、大阪維新の会の真価が問われるのではないかと思います。

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