キャスターの辛坊治郎が8月24日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。フェイスブックによる位置情報無断利用問題を受け、インターネット業者によるユーザー情報利用について言及した。
フェイスブックを運営するメタ社が許可なくユーザーの位置情報を追跡して利用していたとして訴えられた裁判で、原告側に3750万ドル(約50億円)を支払うことで和解した。原告側は位置サービスをオフにしていたにも関わらず、フェイスブックが位置情報を取得して広告を送っていたと主張している。メタ社はこの行為を否定しているものの、和解には応じた形だ。和解金を受け取ることができる対象は、2015~18年にアメリカに居住しフェイスブックを利用していた約7000万人とみられる。
辛坊)こうしたインターネット業者の中で、ユーザーの情報を把握する行為は当たり前のように行われています。私はユーチューバーを名乗っていますが、一般的にユーチューバーは動画を多くの人に見てもらえれば、高収入を得られると思われています。しかし、どこの国で動画が再生されているかが非常に重要なんです。
例えば、私がユーチューブにアップしている太平洋横断の動画がインドで大当たりしたとします。ところが、インドで見ている人のところにはインドの広告が掲載されるんです。そうすると、広告単価が極めて低かったりします。すると、インドで何百万回再生されたとしても大した収入にはならないわけです。だから、どこの国でいくらの広告が何回掲載されたかが重要になってきます。よく、「何回再生されると、いくらです」と大雑把なことを言う方がいますが、うそです。再生回数と収入は単純にはリンクしません。
プッシュ広告がスマートフォンにたくさん送られてきますよね。だから、ユーザーがネットで普段どんなものを見ているか、どんなものを買っているか、そういった情報は基本的にネット業者に全て把握されていると思って間違いないです。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)