医療機関に行かずに受け取ることができる新型コロナ感染症の「療養証明書」

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東京都医師会地域医療推進委員会委員で「いとう内科クリニック」院長の伊藤大介氏が8月1日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。医療現場における新型コロナ第7波の現状について解説した。

※画像はイメージです

通常診療が増えた上での新型コロナ対応 ~厳しい状況の医療現場

新行市佳アナウンサー)今回は新型コロナウイルス感染拡大「第7波」について、その現状を伺います。まずは現場の医師の立場からみた「第7波」の印象を教えていただけますか?

伊藤)診療所からの第7波の印象ですけれども、現在、通常診療もコロナ禍前と同じような状態になってきているなかで、PCR検査やワクチン接種の加速、陽性になった方たちの見守り、さらにこの時期は区民健診が各地域で始まっていますので、医療現場は大変な状況になっております。

新行)大変ですね。

伊藤)小児科においても夏風邪がいま流行している状況ですので、コロナ感染と区別していかなければならず、非常に忙しい状態になっております。

新行)お子さんですと、RSウイルスや手足口病の流行もあり、加えてコロナですものね。

伊藤)そうです。

熱が出たからと、すぐに医療機関に行くのではなく、自分のできる範囲で対応する ~慌てないこと

新行)もしかしたら自分は感染したかも知れないということで、PCR検査や抗原検査には多くの人が並んでいます。「検査を受けたいけれどなかなかできない」という声もありますが、いかがでしょうか?

伊藤)検査に関しては、確かに「自分が受けたいタイミングですぐに受けられる」ということは難しいかも知れません。しかし、ドラッグストアに検査キットが入荷されると、「入荷しました」という表示があります。ネットでも購入できますし、会社で支給しているところもあります。

新行)そのようですね。

伊藤)まず慌てないということです。熱が出たからすぐに医療機関に行く、熱が出たからすぐに救急に行くのではなく、まずは何らかの形でご自身ができる範囲で対応していただくのが大事かなと思っています。

伊藤大介氏、新行市佳アナウンサー

検査キットで「陽性」が出たところで医療機関に連絡する

新行)「もしかしたら新型コロナに感染したかも知れない」というときには、市販されている検査キットで検査し、陽性が出たときに、そこで医療機関に連絡するということですか?

伊藤)そうです。それがいちばん医療機関にとって、いいパターンだと考えています。解熱剤は私が処方するものだと、いわゆるアセトアミノフェン系の解熱剤で、「カロナール」をよく出します。のどの痛みにはトラネキサム酸。また、倦怠感に対しては葛根湯という、町場でも買えるお薬を処方させていただいています。

自宅療養で「療養証明」を受け取る方法

伊藤)陽性が出たという電話をいただくと、保険証の状態を確認させていただき、そこから電話でHER-SYS(ハーシス)に入力します。これは地域だからできることなのですけれども、だいたい「町内のどなたか」がわかるので、その方の発熱の状態を把握し、結果も携帯の電子記録で陽性が出たのであれば、「携帯で写メしておいてください。あとでまたチェックしますからね」ということで対応しています。

新行)電話口で。

伊藤)受診することなく自宅で電話対応を行い、そのあとハーシスに入力して見守り事業のなかに参入し、電話で経過を見るなどということにしています。

新行)自宅対応で。

伊藤)最終的に10日間の療養が終わると、My HER-SYS(マイハーシス)のなかに「療養証明」があります。その療養証明をスクリーンショットで保存し、会社のメールに添付して送っていただく。そうすれば、証明を私たちのところに貰いにこなくても、自分の携帯のなかで完結することができるのです。

新行)いまはそういうシステムになっているのですね。

伊藤)そうです。

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モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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