エベレストの過酷な環境を耐え抜いた肌着が宇宙へ! その画期的な特徴とは

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土田晃之がパーソナリティ、新内眞衣がパートナーを務めるラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送・毎週日曜12時~)の9月4日(日)の放送の中で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「ISS(国際宇宙ステーション)搭載可」と評価された“肌着”に驚く一幕があった。

エベレストの過酷な環境を耐え抜いた肌着が宇宙へ! その画期的な特徴とは

「HIDAMARI SPACE DRY-WEAR」(ひだまりスペースドライウェア) ~2022年8月31日 株式会社トラストアンドカンパニー プレスリリース より

同番組内で放送中のコーナー『宇宙のへそ』では、毎週、つい「へーそーなんだ!」と言いたくなる宇宙ニュースや宇宙雑学を紹介しているが、この日は、繊維メーカーの「健繊株式会社」が開発した、宇宙でも快適に過ごせる画期的な“肌着”について取り上げた。

番組では、「健繊株式会社」の古川順一氏が電話出演し、「HIDAMARI SPACE DRY-WEAR」(ひだまりスペースドライウェア)、「HIDAMARI Qomolangma8848」(ひだまりチョモランマ)という2種類の肌着がJAXAに認められるまでの経緯やは肌着に秘められた特殊な繊維などについて解説した。

そもそも、「健繊株式会社」はどういう会社で、どんなものをウリにしているのか?

古川:当社、「健繊株式会社」は、45年前に設立した暖かい肌着を製造する肌着メーカーでブランド名を「HIDAMARI(ひだまり)」と申します。

土田:それで(商品名が)「HIDAMARI(ひだまり)」なんですね。

古川:そうなんです。今から約30年前に昨年開催された東京オリンピック・スポーツクライミング協会の前会長の八木原さんが隊長になり、世界初エベレスト冬期南西壁ルート初登頂に成功したときに着用していた“本物の肌着”なんですね。(当時)白い肌着だけでエベレストに男たちが立っている写真が有名になり、現在はたくさんの通信販売会社様とお取引をさせていただいております。

新内:この肌着一枚でってことですか!?

古川:そうなんですよ。

土田:だから、過酷な状況でもこの肌着さえ着ていればみたいなことですよね?

古川:もちろん上には(防寒着を)着て頂いたんですが、過酷な状況でも、30年前だったんですが、着用して頂けたというところなんですね。

エベレストの過酷な環境を耐え抜いた肌着が宇宙へ! その画期的な特徴とは

ひだまりチョモランマ レディース/メンズ ~2016年9月30日 株式会社トラストアンドカンパニー プレスリリース より

このエピソードを聞いた土田は「だからか!」とひらめいた様子で「HIDAMARI Qomolangma(ひだまりチョモランマ)ってどういう名前だ、って思ったんですけど、(元々)HIDAMARIって肌着があったんですね」と製品名の疑問を解決した。さらに古川氏は宇宙に向けた肌着を作ろうと思った経緯を語った。

古川:私が当社に入社したときに1977年からあるこんな生地を見たことがなくてですね、画期的な機能性だし、感動したんですよ。それなのに誰も今みたいに知らないということで、「これはもっとみんなが知っていい製品だ!」と思って、既にエベレスト登山隊の写真をPRに使用していて、勝手にエベレストより高いのは宇宙だなという思いから、地上で一番高いエベレストを制した肌着が大気圏を破り、より高い宇宙へと今度は8848mのエベレストよりも遥かに高い地上400キロの宇宙へなんて謳えたら分かりやすさとストーリー性、あとロマン、何よりももっと皆さんにこの「HIDAMARI」を知っていただけるんじゃないかと感じたんですね。

今回、JAXAに認められた「健繊株式会社」の肌着は、宇宙での汗問題を解決する特徴があるようで――

新内:今回、JAXAにも認められた、汗問題を解決できる肌着の特徴を教えて頂けますか?

古川:HIDAMARIの特徴は生地が三重構造からなっておりまして、ダンロンと呼ばれる世界で1社しか製造していない濡れないポリ塩化ビニルを肌側に採用しています。中糸にナイロン、外側にとても濡れやすいラムウールアクリルを使用することで公定水分率の差を利用し、肌側から外側へ汗を移動させるんですね。

土田:(汗を)吸って乾かすってことですよね?

古川:そうですね。汗を吸ってくれるんです、紙オムツのように、

土田:だから、(製品名が)「HIDAMARI SPACE DRY-WEAR」(ひだまりスペースドライウェア)なんですね。

古川:そうなんです。

新内:宇宙で汗ってどういう仕組みになってるんですか?

古川:(地上では)流れる汗が宇宙では流れないんですよ。肌にまとわりつくことでとても不快な状況になりまして、毎度タオルで汗を拭き取らなければいけないんです。地上においても汗を処理することは、夏場の不快な汗や汗冷えなど、地上生活・宇宙生活の双方でも共通の課題になってるんですね。その課題を解決させるためHIDAMARI製品のエベレスト登山隊で築き上げた当社独自の統一性をもとに今回、宇宙で着られる肌着を製作しております。

エベレストの過酷な環境を耐え抜いた肌着が宇宙へ! その画期的な特徴とは

「HIDAMARI Qomolangma8848」(ひだまりチョモランマ) ~2022年8月31日 株式会社トラストアンドカンパニー プレスリリース より

そんな汗問題を解決する「HIDAMARI SPACE DRY-WEAR」(ひだまりスペースドライウェア)、「HIDAMARI Qomolangma8848」(ひだまりチョモランマ)の2製品が宇宙で活躍するのが既に決まっているそうで――

新内:(2種類の肌着は)国際宇宙ステーションでこれから着用されていくってことですよね?

古川:もう有難いことにですね、そうなんです。2製品を評価して頂きまして、(JAXAの)「宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決するアイデア」募集にご提案させてもらったんですが、「ISS搭載可」とJAXAから有難い評価を頂きました。

新内:来年以降に宇宙に行くことが決まっているんですよね?

古川:そうなんですよ!

エベレストから宇宙まで過酷な環境に対応した肌着に感心した土田が最後に「例えば、我々の業界でいうと若手芸人が過酷な雪山とかのロケのときにもインナーで着るとオススメってことですよね?」と質問。すると古川氏から意外な答えが返って来た。「オススメですし、現にテレビメディアの方に使って頂いた実績がございます」とのこと。エベレスト登山隊から宇宙飛行士、果ては若手芸人まで御用達の肌着に土田、新内ともに感心しきりとなった。

番組情報

土田晃之 日曜のへそ

毎週日曜 第1部12:00-14:00・第2部14:30-16:00

番組HP

■パーソナリティ:土田晃之 ■パートナー:新内眞衣
トークの達人・土田晃之がお届けする、お昼12時から4時間の生放送。
72年生まれ土田晃之の青春時代の懐かしいあの話から、プライベートに仕事に気になるニュースまでしゃべりまくり! 
ときには、ビッグなゲストも登場!? 日曜のお昼にピッタリなのんびりモードでお届けします。

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