出向者ばかりで運営する「大会組織委員会の構造」に問題 横に広がる五輪汚職事件

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ジャーナリストの鈴木哲夫と、産経新聞社・月刊「正論」編集長の田北真樹子が9月15日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。五輪汚職事件について解説した。

東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会が設立。フォトセッションでポーズを取る森喜朗会長(左から3人目)ら=2014年1月24日午後、東京都庁 写真提供:産経新聞社

横に広がる五輪汚職事件、KADOKAWA・角川歴彦会長が逮捕 ~問題は大会組織委員会の構造にある

飯田)東京オリンピックをめぐる汚職事件で、角川歴彦会長が逮捕されました。額が大きくなり、いろいろな人の名前が出てきています。

鈴木)贈収賄事件自体がそうなのですが、広がるのです。どこに向かって広がっているかによって、事件がより見えると思います。いまのところは横に広がっています。

飯田)横に。

鈴木)本来、贈収賄の本筋は上に伸びていくのです。この問題は個人というより、大会組織委員会の構造にあるわけです。大会組織委員会がみんな出向で、ガバナンスが組織に効いていないのです。

高橋容疑者を超える実力者は森喜朗元総理しかいない

鈴木)議論をして何かを決めるということがない。最後はすべて、実力がある人にお伺いを立てましょうという。それが高橋容疑者で、かなりの実力者だったということです。

飯田)高橋容疑者が。

鈴木)しかし、高橋容疑者を超える力を持っている人は誰かと言うと、森さんしかいないのです。そうなると、森さんはどうなのだという話に当然なります。事件を見ていると、いまのところ高橋容疑者を中心に、贈賄が横に広がっている。縦に伸びるのかどうかは、まだこれからだと思います。

いまや失うものがない立場の森元総理

飯田)田北さんはどうご覧になりますか?

田北)森喜朗元総理の名前が出ていますが、ここ最近は元総理の体調があまりよくないため休載していますけれど、月刊「正論」で森さんの連載をやっているのです。

飯田)森さんの連載を。

田北)森さんは総理番のころからお付き合いをさせていただいていますが、いまの森さんは失うものがないような立場なので、お金で動かされる感じではないというのが私の印象です。

飯田)失うものがない。

田北)産経新聞の1面で「200万円をお見舞いとしてもらった」という記事が出たとき、何か違和感がありました。皆さん、政治家だからお金はもらうだろうと思うかも知れませんが。

飯田)そういうイメージがあります。

田北)そうなのですよ。

出向者ばかりで運営する五輪の大会組織委員会の構造に問題がある ~しっかりとした組織に立て直す必要がある

飯田)政治への部分はどうなっていくのでしょうか?

鈴木)もちろん、事件そのものも注目しなければいけません。果たして森元総理に捜査の手が及ぶのかどうかは、もちろんポイントです。

飯田)森元総理に捜査の手が及ぶのか。

鈴木)もう1つ、私はオリンピックの大会組織委員会そのものに問題があると思うのです。出向者ばかりで運営して、理事会が全部決めるというような。次に目指すのは札幌の冬季オリンピックなのです。そこへ向けて、大会組織委員会のこの土壌でいいのかどうか。その議論は絶対にしなければいけないと思います。

飯田)2030年の札幌五輪に向けて。

鈴木)今回の事件をきっかけに、「札幌五輪は厳しいのではないか」という意見が出てきています。大会組織委員会そのものをしっかりとした組織に立て直す。ここが大事なポイントだと思います。そういうことをやらないといけない。

飯田)コンパクトオリンピックをやろうとすると、企業からスポンサーを集めなければならないということになります。

鈴木)海外はどうなのかと言うと、フランスでは組織委員会をさらにチェックするような機関があります。それから組織委員会のトップには、財界の人が就く。財界の人はきちんとガバナンスが効いて、「イベントとしてどうするのか」という決断ができるわけです。そういうことも含めて「大会組織委員会とは何なのか」ということを同時に考えなければならないと思います。

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