東京都医師会理事で順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が9月16日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。美人になるための自律神経のレッスンについて語った。
美しさを手に入れるために血流をよくする
飯田浩司アナウンサー)小林先生の著書に『美人になる自律神経レッスン』(PHP研究所刊)があります。
新行市佳アナウンサー)そうなのです。タイトルからして気になるではないですか。
飯田)タイトルからして。
新行)美人になるためにはズバリ、どうしたらいいのでしょうか?
小林)美しさを手に入れるには血流をよくすればいいのです。病気もそうなのですけれども、「老け」は血流の障害からきます。血流さえよければ、肌の色つやもよくなるし、髪のつやもよくなるし、体の表情、表現もよくなる。すべてがよくなる方向に行かざるを得なくなるのです。
飯田)血流さえよくすれば。
小林)皆さん、よく美顔器や高級化粧品、高級サプリなどを使っていますけれど、その前に自分の血流をよくすることを考えた方がいいです。
血流をよくするためには姿勢をよくして表情を豊かにする ~運動し、食事もきちんと取る
新行)血流をよくするためにはどうしたらいいでしょうか?
小林)1つは姿勢です。スマホを使う環境になってから、皆さん姿勢が悪く、猫背になっている方が多い。猫背になった瞬間、血流はあっという間に悪くなります。
飯田)猫背はよくない。
小林)あとは表情です。女性の方々の講演会でお話するのですけれど、1日3回でいいので1分間、鏡の前で笑顔をつくってください。笑顔をつくり、表情筋を緩めることは自律神経にもいいですし、血流もよくなります。
新行)1分間、鏡の前で笑う。
小林)そして、しっかりした食事です。過度なダイエットを行うとカサカサになって痩せてしまうので、あまり綺麗には見えません。3度の食事をとりながら運動を取り入れて姿勢もよくして、表情を豊かにすることで血流はよくなります。
冷え性の人は階段を使うなど、移動での運動を心がける
新行)私は末端冷え性で手足の先が冷たいのですが、改善するためにはどうしたらいいでしょうか?
小林)末端冷え性の人は自律神経が乱れていて、これから秋になると「秋バテ」で症状が酷くなるかも知れません。気圧にも弱いのですね。
新行)そうです。
小林)そういう方の多くは運動量が少ないのです。階段を使わず、すべてエレベーターやエスカレーターを使うのはよくありません。スポーツジムに行って運動しろという話ではなく、エレベーターに乗らずに階段を使うなど、そういう努力をするだけでも変わってくると思います。
新行)ちょっとした移動でもしっかり歩き、運動することが大切なのですね。
小林)そうですね。
家に帰ってもすぐにソファに座らずに30分、掃除をする
小林)家に帰ると皆さん、すぐソファに座ってしまうでしょう。あれはやめた方がいいです。ソファに座ってしまうと、血流のうっ滞が続いたまま終わってしまいます。
飯田)座ったままでいると。
小林)家に帰ってドアを開けたら、掃除をしたり片付けたり、30分くらい仕事をして下さい。そうすることによって、そのあとの食事も美味しくなりますし、お風呂に入った効果も出てくるのです。とにかく「動く」ということを基本にしていただくといいと思います。
番組情報
医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます