トランプ前大統領がツイッターに復帰する「3つの理由」
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地政学・戦略学者の奥山真司が11月1日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。イーロン・マスク氏がユーザー認証方法の見直しを表明したツイッターについて解説した。
イーロン・マスク氏がツイッターのユーザー認証方法の見直しを表明
米ツイッター社を買収したイーロン・マスク氏が、ツイッターの認証プロセスを見直していることを明らかにした。マスク氏は日本時間の10月31日、自身のツイッターで「現在、ツイッターの認証プロセス全体を改定している」と投稿した。
飯田)詳細は公開されていないのですが、「認証バッジ」と呼ばれる、青地に白抜きのチェックマークが入ったものを有料化することを検討しているそうです。
トランプ前大統領がツイッターに復帰する可能性
奥山)私が気になるのは、トランプ前大統領がツイッターに復帰するのかどうかです。
飯田)取り沙汰されていますよね。
奥山)トランプ前大統領のツイッターのフォロワー数は、約8900万人でした。もはや小さな国の人口を超えてしまっています。
飯田)中堅国家ぐらいですね。
奥山)フェイスブックも約3400万人のフォロワーがいたそうです。それらが凍結されてしまいました。現在、自身のソーシャルメディアサイト「Truth Social」が運営されていますが、(フォロワー数は)390万人しかいないそうです。かなりクローズドされた状況のなかでやっているようですが、もしかしたらイーロン・マスクさんがけしかけて、トランプさんがツイッターに復活するのではないかと見ています。
飯田)トランプさんのツイッターが復活。
奥山)理由は3つあります。1つは「Truth Social」です。独自のSNSでは、ツイッターの約8900万人に比べると少ないですよね。そのため、戻ってくるのではないかと思います。
飯田)トランプさん側の理由として。
奥山)2つ目は、イーロン・マスクさんが運営することになったツイッター側としても、トランプさんのトラフィックが欲しいではないですか。
飯田)トランプさんが呟いてバズれば、アクセスも増えますよね。
奥山)約8900万人ですからね。それをもう一度取り戻したい思いがあるのではないでしょうか。また、マスクさんがどこまで本気なのかはわかりませんが、「言論の自由を守りたい」と言っています。そのような意味では、インセンティブとしてトランプ前大統領を戻し、「やってもらいたい」のではないでしょうか。
「民主主義の制度」を守るのか、「言論の自由」を守るのか
飯田)いま党派的にバチバチになっているアメリカ社会を考えると、ツイッター社に対する批判もいろいろと出てきます。中間選挙が目前ですが、タイミング的にどうなのでしょうか?
奥山)新型コロナワクチン反対派などもたくさん出てくると思いますし、そもそも選挙を認めないという人たちもかなりいます。
飯田)前回の大統領選は盗まれたのだと。
奥山)そのようなところもあると、民主主義の制度を守るのか、言論の自由を守るのかというところです。私はどちらかというと、マスクさんは言論の自由の方に行ってしまうのではないかと少し心配している部分はあります。
説明した上でトランプ前大統領がツイッターに復帰することも
飯田)他方、いままでのツイッターユーザーの方々からも、「凍結のプロセスが不透明ではないか」という話が出ていました。
奥山)その意味では、きちんと説明して「こういう理由からトランプ前大統領を戻します」ということはやるかも知れません。
飯田)なるほど。きちんとロジックを立てて行われるかも知れないのですね。
奥山)そうですね。
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