キャスターの辛坊治郎が11月9日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。プロ野球・日本ハムの新球場の規格が公認野球規則の案件を満たしていないと指摘されていることについて、今後の動向に関心を示した。
辛坊)夕刊フジ、私が気になった記事はウラ1面(最終面)にあります。
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「日本ハム新球場問題の顛末」
~『夕刊フジ』2022年11月9日発行分(最終面)より
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辛坊)リードを読んでみます。
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「来年3月に開業する日本ハムの新ホーム球場『エスコンフィールド北海道』のファウルゾーンのサイズが、日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団による実行委員会で、規定を満たしていないとの指摘を受けたことが8日に発覚。規定に沿った改修工事は半年後の来季開幕に間に合わず、完成間近になってからイチャモンをつけられた不可解さに日本ハム側は疑心暗鬼だが、すでに突破口は見えている。降ってわいた新球場問題は空騒ぎに終わる気配だ。」
~『夕刊フジ』2022年11月9日発行分(最終面)より
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辛坊)どういうことでしょうか。本文を読んでみます。
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「来季開幕戦を他球団より1日早い3月30日に行う特権を与えられるなど、日本ハムの新球場オープンへ球界挙げての祝賀ムードが高まるなか、思わぬ冷や水が浴びせられたのは7日のこと。NPBと12球団による実行委の席で、球場の規格が公認野球規則『2・10』の要件を満たしていないと指摘されたのだ。
『本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレーの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18.288メートル)以上を必要とする』という規定に照らせば、新球場はホームベースからバックネットまでの距離が15メートルしかなく、確かに3メートル以上も足りない。」~『夕刊フジ』2022年11月9日発行分(最終面)より
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辛坊)実は今、迫力ある試合を見せたいということで、バックネットをせり出すことによって観客を前に出すというのが世界的にブームになっています。アメリカ大リーグの球場も、そのくらいのサイズのところが多いようです。記事に、そうしたことが書かれています。
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「新球場が規格外の構造になったのは、米国で野球場を手がけてきた設計会社に発注したことが理由とみられる。米球界の公式規則にも60フィートの規定はあるが、あくまで「recommended(望ましい)」という位置づけ。本場でも臨場感が優先され、実際にメジャー30球団で要件を満たすのは2球場のみだ。」
~『夕刊フジ』2022年11月9日発行分(最終面)より
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辛坊)どうやらアメリカの公式規則を日本語に訳す際に、厳しく訳してしまったことが原因らしいです。アメリカの標準からすると、必ず60フィートでなければいけないというわけではありませんね。では今後、どうなるかについても記事に書かれています。
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「直訳の『望ましい』では混乱を招くとの懸念から、日本では『必要とする』とより厳密な表記になった経緯がある。現行のメジャーの球場の実態にも即した形で条件が緩和されれば騒動に幕が引かれる。」
~『夕刊フジ』2022年11月9日発行分(最終面)より
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辛坊)なるほど、こういう方向性になるのだということが分かります。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)