11月27日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、原作・かっぴー、作画・戸井理恵による漫画『15分の少女たち ーアイドルのつくりかたー』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『15分の少女たち ーアイドルのつくりかたー』をピックアップ。この作品は、大手芸能事務所ムーンライトの新入社員・小林竜馬が、事務所が手掛ける新アイドルグループのオーディションでメイキング映像を撮ることを命じられ、そこから“アイドルビジネスのリアル”を知っていくという作品となっている。
今回吉田は、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「めちゃくちゃ”今のリアル“」。
アイドルも、いろいろな時代があるじゃないですか。今までも、芸能界の裏側ものの作品って、名作いっぱいあるわけですよ。でも、今の時代のアイドルが何をどう気にしているかが、めっちゃリアルに出てくるんですよ。例えば、オーディションが全部配信で行われるっていう設定じゃないですか。全部見えてます、と。見えてることで何が起こるかというと、アイドルがSNSを見て病む。そういうところも、めちゃくちゃリアル。小林竜馬君は現場にいるから「こんな辛いこと辞めさせましょうよ」みたいなことを、熱くバーンって言ったりするんだけど、それを仕掛けている、経験が超豊富な、大ヒットアイドルを育てたプロデューサーの女性が出てきて、「これはアイドルの負荷試験だから。デビューまでのことなんて、全然辛いことのうちに入らないじゃん」と。というリアルが、結構本気で嘘ない感じで描かれています。
CUBERS・末吉9太郎(パートナー):う~ん……。
吉田:おすすめポイントその2は「アイドルとは評論」。
アイドルってスポーツじゃないから、足が速いから偉いとか、そういうのじゃないわけですよ。何か分かんないけど、みんながいいよねっていう人たちが、いっぱい現れる世界じゃないですか。それってどういうことかというと、みんなが「このアイドルって、こういうところがいいじゃん」って、ファンの人とか周りの人が上手く言葉にして、初めて伝わるものじゃないですか。だから、いろんな名言がいっぱい出てくるんですよ。「アイドルは冷蔵庫ではない」とか。どういうことかというと、「アイドルって、歌やダンスの上手さでトップアイドルになった子見たことないですよ」っていうセリフが出てくるんですよ。上手いことはいいことだけど、それが全てじゃないじゃないですか。それを指して、「家電だったらスペックで決めるでしょ?でも、アイドルは家電ではない」と、そういう言葉が出てきたりとか。ハッとなるよね。こういう、アイドルの魅力とかについての名言が、ページをめくるたびに出てくる。
末吉:絶対面白いじゃん。
吉田:おすすめポイントその3は「普通に仕事の勉強になる」。
大オーディションして、架空のアイドルがデビューしていくわけですよ。そのグループのロゴの作り方とか。かっぴーさんって、元々デザイン業界の人だったんですって。デザイン業界で、プロがロゴを作るとはこういうことだみたいなことが、何十個も漫画で出てきて、「こういうコンセプトでこういう理由だから、このロゴになるはずだよね」っていうので、デザイナーとプロデューサーがやり取りしてる。あれは、デザインのこととか勉強になるなと思いました。
『15分の少女たち ーアイドルのつくりかたー』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は『週刊スピリッツ』にて連載中で、コミックスは第4巻まで発売中。また、公式サイトでは、第1話を読むことが可能。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!