東京ヤクルトスワローズの髙津臣吾監督と村上宗隆選手、そして日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督が11月30日(水)、ニッポン放送イマジンスタジオにて行われた『ショウアップナイターカンファレンス2023』に出席。今シーズンを振り返ったほか、日本一奪回に向けての意気込み、今後の抱負などを語った。
『ニッポン放送ショウアップナイターカンファレンス 2023』11月30日(水)ニッポン放送イマジンスタジオにて開催
『ニッポン放送ショウアップナイター』は、同局の看板プロ野球中継番組。番組を支える支援者向けに行われたこのカンファレンスでは、ショウアップナイター実況アナウンサーの煙山光紀と、ショウアップナイター公式応援団『チームショウアップ』メンバー・磯山さやかが司会となって進行した。
「We Are The Swallows」の音楽と共に登場した髙津監督に一言を求めると「皆様のおかげで良いシーズンを過ごせました。声援ありがとうございました!」と支援者に挨拶し、『ショウアップナイター』で中継した29年ぶりの連覇の瞬間を振り返って「まさか丸山(和郁)がとは思わなかった。思い切りの良いバッティングでよく決めてくれた!」とコメントした。
監督の目線で今シーズンを振り返った後は、村上選手を迎えてのトークも。“史上最年少”となる三冠王を始め、ベストナイン、シーズンMVPなど、数々の受賞記録を残した村上選手は「個人の目標として掲げていたことが達成できました」と喜びをあらわにする一方で、昨年と同じオリックス相手に2勝4敗1分けで敗れ、連続日本一はならなかったことについて「日本一になれず、悔しい思いもした。その悔しい気持ちの方が残ってします」と喜びより悔しさの方が勝っていると語る。
しかし、髙津監督は村上選手の活躍について「打った成績もすごいが、ベンチでの立ち振る舞いやロッカーでの立ち姿など、人として成長を感じたシーズンだった。チームを引っ張ってくれる頼もしい男です!」と絶賛。また、“令和の三冠王”となった瞬間の中継の様子が改めて流れると、「(あと1本がなかなか出ないという状況だったが)本人がやるしかないと思っていた。よくあの打席(最終打席)で打てたと思います。よく頑張った」と労った。
結果的には2年連続日本一にはなれなかったが、「人と人がやる勝負なので、負けるチームも勝つチームもある。そこはしっかり勉強しなおして、また来年に(活かす)という気持ちです」と来年への抱負を語った髙津監督。また村上選手も「あの(オリックスの)胴上げを見て、来年あそこで(髙津)監督を胴上するんだという思いになりました。負けをしっかり受け止めて、来年やってやるぞ! という気持ち」と髙津監督の熱い思いに続くコメント。
日本一奪回の意気込みを聞かれると、村上選手は「三連覇はヤクルト史上なかったことなので、メンバーとして引っ張っていけるように、また個人としての記録も打ち立てられるように頑張ります」と力強く語った。
ここで、侍ジャパン監督であり、球団OBでもある栗山英樹氏が花束を持ってサプライズで登場。煙山アナウンサーからその名前が読み上げられると、村上選手は思わず「えっ!?」と声を上げてしまうほど驚きをあらわにした。
そんな中、後輩の髙津監督が連覇という偉業を達成したことについて栗山監督に聞くと「1回勝った後の次の年の大変さは僕も苦しんだので、“髙津さんすごいね!”と言いました。強いヤクルトを作ってもらいましたし、来年3月は宗(村上選手)をお借りしたい」と来年3月に行われるWBCで髙津監督の力を借りたいとお願い。
また、村上選手の打者としての実力にも触れ「能力も技術も色んなことがすごいけど、一番感動したのは打席に入っている時の頭の中。打たなきゃいけない時の覚悟や考え方が…表現しづらいのですがすごかったです」と言葉にはできないが、栗山監督には伝わる“すごさ”があると熱弁。それに対して髙津監督は頷いており、その言葉にできない凄さが伝わっているよう。「相手にプレッシャーをかけたり、空振りしても相手選手に“嫌だな”と思われる選手になってきた」と村上選手の成長を語った。
最後に、髙津監督は「我々は感動と興奮を与えるのが仕事の一部だと思っています。これがお伝えできるように頑張ります。応援よろしくお願いします」と。村上選手は「来年もショウアップナイターのアンバサダーとして頑張りたいと思います。たくさんの方にラジオの面白さ伝えていけたら。来年も1年間よろしくお願いします」とファンに向けてメッセージを送った。
髙津監督と村上選手がステージを降りた後は、ショウアップナイター解説者の里崎智也氏を迎えて、栗山監督にWBCについて伺っていくことに。「一球団の監督と日本代表の監督はどう違う?」と聞かれると、栗山監督は「試合に勝つために、ダメだったらダメと厳しくハッキリ伝えることが必要だと感じました」と日本代表監督を経て感じたことを明かした。
そして、気になる最終メンバー発表の時期について。里崎氏に「ラウンドからの参加とかもあるんですか?」と聞かれると、「それは考えています。アメリカだけとか」と考えを覗かせた栗山監督。大谷翔平選手の起用方法を聞かれると「一緒に(日本ハム)ファイターズにいる間は“とにかく壊さない”ということを丁寧にやっていた。本人がどこまでできるのか、相談しながら勝つために全力を尽くしたい」と言い、最後にファンへのコメントを求められると「世界一になった時、日本中が野球のすごさを感じたと思います。もう一度、あの野球のすごさ・魂を伝えたい。メジャーの選手もたくさんでるので、面白い試合になると思います。応援よろしくお願いします!」と訴えた。
■イベントタイトル:『ニッポン放送ショウアップナイターカンファレンス 2023』
■開催日時:2022年11月30日(水) 開演16時30分
■開催場所:ニッポン放送地下2階 イマジンスタジオ
■出演者:髙津臣吾氏 (東京ヤクルトスワローズ監督)、村上宗隆氏(東京ヤクルトスワローズ)、栗山英樹氏(日本代表・侍ジャパン監督)、里崎智也氏 (ショウアップナイター解説者)
■司会進行:煙山光紀(ショウアップナイター実況アナウンサー)、磯山さやか(ショウアップナイター公式応援団『チームショウアップ』)
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