キャスターの辛坊治郎が12月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。安倍晋三元首相の銃撃事件をめぐる山上徹也容疑者の刑事責任能力を調べる精神鑑定について、「弁護団の主張を有効にさせないよう通常より長い時間をかけ慎重に行われた」と解説した。
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安倍元首相銃撃犯移送 鑑定留置のため奈良県警奈良西署から移送される山上徹也容疑者 =2022年7月25日午前10時14分、奈良市 写真提供:産経新聞社
安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、奈良地検が山上徹也容疑者(42)を殺人罪で起訴する方針を固めたことが24日、分かった。精神鑑定の結果、刑事責任を問えると判断したとみられる。
辛坊)奈良地検は、裁判で山上徹也容疑者の刑事責任能力が争点になる可能性があることから、山上容疑者の事件当時の精神状態を調べるために今年7月25日から鑑定留置を実施してきました。ただ、事件直後から報道されてきた山上容疑者の精神状態からすると、刑事責任能力はあるというのが一般的な見方です。また、衆人環視の中での犯行で現行犯逮捕されていますから冤罪はあり得ません。
それでも検察、警察が恐れていたのは、山上容疑者の弁護団が心神喪失による無罪、もしくは心神耗弱による減刑を狙ってくることです。検察、警察としては絶対に無罪、減刑にはしたくないという思いがありますから、弁護団の主張を有効にさせないよう通常より長い時間をかけ慎重に精神鑑定を行ってきたわけです。勾留期限の来年1月13日までには起訴されるとみられますから、早ければ年明けから裁判が始まることになります。