キャスターの辛坊治郎が1月24日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。少子化対策をはじめとする岸田政権の政治的手法を「人気取り政策」と指摘したうえで、「ポピュリズムの権化」と批判した。
岸田文雄首相は23日、衆参両院で施政方針演説を行い、急激な少子化への危機感を訴え「次元の異なる対策を実現する」と決意を表明した。
辛坊)少子化対策をめぐり、岸田文雄首相はこれまで「異次元の対策」と言っていました。それが、施政方針演説では「次元の異なる対策」と言い換えました。しかし、「異次元」も「次元の異なる」も同じことですよね。ただ、岸田首相にしてみると、「異次元の対策」という表現が揶揄されたので、「異次元」という言葉を使うことに抵抗感を覚えたのでしょう。
どちらにせよ、岸田政権の言葉遊びはひどいです。同時に、岸田政権は「ポピュリズム(大衆迎合主義)の権化」ですよ。世論の支持率が下がっても、自民党右派の支持層をがっちりと押さえておくことが政権安定には大切だということを学習しているわけです。歴代の自民党政権で長続きしたのは、アメリカと自民党右派を味方につけた政権です。逆にアメリカと自民党右派の支持を失うと、あっという間に政権が崩壊してきました。
このように、岸田政権は世論の支持率なんて全く気にしていません。一方で、岸田政権の人気取り政策は目につきすぎます。ポピュリズムが行き過ぎていると思いますね。その割に、すべきことをしていません。例えば新型コロナウイルス対策です。
岸田政権は、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけを今春から、現在の「2類相当」から「5類」に引き下げます。最近の世論調査では、年齢層が上がるほど現状維持を望んでいますね。ただ、この傾向は単なる年齢によるものというよりは、昼間にテレビのワイドショーをどのくらい見ているか、その世代によるものではないかという感じがします。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)