キャスターの辛坊治郎が3月15日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。最近、鶏卵不足が続いている理由について、「鳥インフルエンザだけではない。もっと構造的な問題が背景にある」と解説した。
日本マクドナルドは、卵の目玉焼きをはさんだ春の定番ハンバーガー「てりたま」シリーズの販売を一部店舗で時間帯によって休止していると発表した。鶏卵の確保が追いつかないため。
辛坊)最近、夕方にスーパーマーケットへ行くと、鶏卵が売り切れてしまっている日が多いです。私の感覚ですと、鶏卵の価格は長年、10個入りパックで180~190円くらいでしたが、ここ最近は値上がりして250~290円が続いていました。それでも、夕方にスーパーへ行くと、鶏卵が残っていません。
どこのスーパーも鶏卵の確保に苦労しているのでしょう。大半の報道は、鳥インフルエンザの流行によってニワトリが大量に殺処分されたことを理由に挙げています。この理由は間違ってはいませんが、理由はそれだけではありません。
円安、物価高のため、外国から輸入する飼料が高騰していることも理由です。飼料が高騰すると、養鶏業者は効率を考えます。つまり、同じ量の飼料を与えても、若いニワトリより卵を産む数が減ってくる年を取ったニワトリをどんどん殺処分してしまうわけです。
ですから、卵不足の理由を何でもかんでも鳥インフルエンザにしてしまってはいけません。もっと構造的な問題が背景にあるということを知っておいたほうがいいと思います。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)