キャスターの辛坊治郎が4月10日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。沖縄県の宮古島付近で6日に10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故を巡り、「撃墜された」という情報がインターネット上に流れたことについて、「デマだという根拠がある。撃墜されたなら、近くの住民は何らかの音を聞いているはずだ」と解説した。

UH-60JA(ヘリボン降着・離脱訓練) ~陸上自衛隊HP(装備品等写真)より https://www.mod.go.jp/gsdf/equipment/air/index.html
沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊のヘリコプターが行方不明となった事故で、消息を絶つ約2分前、近くの空港の管制官からの呼びかけに「了解」と応答していたことが10日、分かった。この後、急なトラブルに陥った可能性がある。
辛坊)この事故を巡っては、インターネット上でデマが飛びまくりました。背景の1つは、行方不明となった陸上自衛隊のヘリコプターが、あまりにも突然に消息を絶ったことです。もう1つの背景は、台湾の蔡英文総統が中米訪問の経由地としてアメリカを訪れたことに反発した中国が、台湾周辺で軍事演習を実施したことです。インターネットでは「中国」とは名指しこそしませんが、「陸自ヘリは撃墜されたのではないか」といったデマが飛び交いました。
陸自ヘリが行方不明になったのは、宮古島のすぐ近くです。撃墜なんて、たちの悪い冗談としてはあり得ますが、実際にはあり得ないことです。私がデマだと断定するには根拠もあります。本当に撃墜されたなら、近くの住民は必ず何らかの音を聞いているはずですが、実際には聞いていません。
ところが、そうしたたちの悪い冗談を本当だと信じ込む人たちが出ます。ネットの情報には、そうした恐ろしさがあります。情報の信ぴょう性は、誰がどういう責任の下に発信しているかに関わってきます。例えば、放送免許を持つニッポン放送が公共的に発信するニュースであるならば、信頼できる情報だということです。