アフリカ4ヵ国歴訪で「グローバルサウスとの関係強化」図る岸田総理
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数量政策学者の高橋洋一が4月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。大型連休中に調整されている岸田総理のアフリカ歴訪について解説した。
岸田総理、大型連休中にアフリカ4ヵ国を歴訪する方向で調整
岸田総理大臣が大型連休中にアフリカ4ヵ国を歴訪する方向で調整していることを、松野官房長官が4月11日の会見のなかで明らかにした。エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークのアフリカ4ヵ国を歴訪する方向。
飯田)5月下旬にはサミットが行われますが、その前にアフリカにも行っておこうということでしょうか?
高橋)先日のウクライナ訪問がグッドタイミングでしたので、「外交の岸田」をアピールしたいのではないでしょうか。
中国・習近平国家主席がプーチン大統領と会談するタイミングでの岸田総理のウクライナ訪問 ~世界にもアピールすることができた
飯田)ちょうど習近平氏がモスクワに行ったタイミングでした。
高橋)文句のないタイミングでした。一方では、国際刑事裁判所から訴追されているプーチンさんと会っている習近平さんがいた。
飯田)対照的でした。
高橋)その習近平さんと、ウクライナのブチャでお祈りしている岸田さんという構図です。外国の新聞では“Same day Same time”と両方載っていて、「2人とも同じアジアから来ているのに」というような感じでした。よかったと思います。
飯田)それを世界に発信した。
高橋)日本の外交がいいタイミングで進んだのは珍しいです。
G7広島サミットの前にアフリカ訪問 ~グローバルサウスの国々との関係を強化
飯田)5月19日からはG7広島サミットが開催されます。その前にグローバルサウスと呼ばれる新興国、途上国と関係を強化しようということで、アフリカを歴訪する。
高橋)アフリカは中国がいままでお金をばら撒いていたので、これから挽回するのは大変かも知れませんが、国連のなかでは1票は1票ですから。
飯田)そうですよね。
高橋)中国はそこで票をずいぶん稼いでいた。サミットの前にヨーロッパへ行き、アフリカにも行くという戦略はいいのではないでしょうか。ゴールデンウィークですし。
新型コロナ感染で2022年のTICADに対面での出席ができなかった岸田総理
飯田)総理としては、去年(2022年)の8月にチュニジアで開催されたアフリカ開発会議(TICAD)に参加する予定だったのが、新型コロナに感染してしまい、急遽取りやめてオンラインで参加したという経緯がありました。
高橋)そういう伏線もありますね。
飯田)こういうところで得点を稼ぎ、支持率が上がれば。
高橋)補選で負けてしまうと無理だと思いますが、4勝以上で勝てば。
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