キャスターの辛坊治郎が6月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。岸田文雄首相の長男、翔太郎氏が公邸内の公的スペースで親族と記念撮影をしたことで政務担当秘書官を辞職した問題に関連し、新たに岸田首相自身が写った写真が一部の週刊誌で報道され、批判の対象となっていることを巡り、「中途半端に謝ろうとするから、どんどん深みにはまってしまう」と指摘した。

岸田首相と長男翔太郎秘書官（右・当時）＝2023年5月11日、首相官邸　写真提供：共同通信社

岸田文雄首相は2日、首相公邸内での不適切な行動が批判され、長男の翔太郎氏が秘書官を辞職した問題に絡み、自らも長男らとの記念撮影に同席していたことを認めた。岸田首相は「親族と食事を共にした私的なスペースにおいて同席したもので、不適切な行為はない」と述べ、問題はないとの認識を示している。

辛坊）長男の写真に続いて、岸田文雄首相本人も宴会に出ていた写真が一部の週刊誌で報じられました。私はこの番組で以前にも申し上げましたが、首相公邸は首相の自宅です。「自宅で宴会をしようが、何をしようが余計なお世話だ」と最初から言っていれば、岸田首相本人の同席写真が世間に出たとしても、「それがどうした」で済んでいるはずです。しかし、長男のクビを切った後に、岸田首相本人の写真が出てくるから、余計な突っ込みを許すわけです。

ただ、突っ込みの方向性が当初とは少し変わってきています。公邸内で宴会をしたということについては「自宅なのだから、さすがに文句は言えないだろう」という風潮になってきており、公邸内での宴会の模様が外部に流出して週刊誌に載ったことについて「危機管理はどうなっているんだ」というように論点が移行しつつあります。

あくまでも想像ですが、宴会に出席した親族が週刊誌に写真を渡したとは思えず、出席した親族が知人らに自慢するために写真を送り、受け取った知人らが写真を週刊誌に持ち込んだのではないかと思います。

いずれにせよ、最初から「自宅で宴会をしようが、何をしようが余計なお世話だ」と言っていれば、何の問題もなかったのに、中途半端に謝ろうとするから、どんどん深みにはまってしまうんです。