キャスターの辛坊治郎が6月15日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。国土交通省が新幹線や利用客の多い鉄道路線に導入予定の新造車両に防犯カメラの設置を義務付ける方針を固めたことについて、鉄道ファンを自称する飯田浩司アナウンサーと対談し、「プライバシーとのせめぎ合いだ」と指摘した。

東京メトロ17000系車両。車内を死角なく把握できる防犯カメラが搭載されている。2020年8月11日午後、東京都江東区
国土交通省は14日、列車内の死傷事件を受けた防犯設備などの技術基準の見直しに関する検討会を開き、主に新幹線や乗客数が多い大都市の路線を対象として、新たに作られる車両に防犯カメラの設置を義務付ける方針を決めた。早ければ今年秋にも改正される。
辛坊)新幹線であれば、どこに防犯カメラを設置するのだろうか。
飯田アナ)新幹線には既にデッキ部分などに設置されています。これに加え、新たに客室内などに設置することになるのでなないでしょうか。
辛坊)まさに、プライバシーとのせめぎ合いですね。車内でヤバいことに使われそうな場所の1つがトイレです。しかし、トイレの中に監視カメラを設置するわけにはいかないでしょう。
飯田アナ)トイレの入り口付近などが想定されるのではないでしょうか。防犯カメラの設置は以前に比べると、だいぶ受けられるような社会になっています。
辛坊)街中への防犯カメラの設置を巡っては、かつては「プライバシーの侵害だ。やめろ」という声がかなりありました。しかし、今や街中への防犯カメラの設置はかなり進んでいます。例えば大阪では、街中の防犯カメラが劇的に増えたことにより、ひったくり事件が顕著に減りました。ですから、犯罪抑止には役立つのは間違いありません。