キャスターの辛坊治郎が6月21日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。同日に閉会日を迎えた通常国会で、国会議員に月額100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開や未使用分の国庫返納を義務付ける法改正が先送りされたことを巡り、「ふざけるな。いい加減にしろ。次の選挙では、ひどい目に遭わせてやるぞ」と怒りをあわらにした。
国会での法案審議を取り仕切る常任委員長と特別委員長に毎日6000円支給される委員長手当を廃止する法改正が20日、可決された。削減される経費は年間約5000万円。一方、国会議員に月額100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途の公開や未使用分の国庫返納を義務付ける法改正については先送りとなった。
辛坊)「ふざけるな」と言いたいです。旧文書通信交通滞在費は、2021年10月31日投開票の衆院選で当選した新人議員に、10月分の旧文通費100万円が満額支給されたことに疑問の声があがったことに端を発した重要な国会改革です。ところが、使途の公開や未使用分の国庫返納を義務付ける法改正について先送りにしたまま、今国会は今日21日に閉会してしまいました。国会は、この問題に全く手をつけなかったわけです。
旧文通費は国会議員の給与とは別に支給されます。郵送や通信、交通費などに充てることになっていましたが、領収書の公開や残金の返還が義務付けられていません。このため、いわば何にでも使えるわけです。しかも、何に使ったか、国民は分からないままです。また、税金もかかりませんし、社会保障費が引かれるわけでもありません。そんなお金は、この社会に普通はあり得ません。まさに、お手盛りの制度です。
こんな重要な問題を放置しているようでは、国会議員は国民から支持を得られるはずがありません。国会議員はまず自分たちの身を律することから始めなければならないのに、この問題に全く手をつけないまま、今国会を終えてしまいました。「いい加減にしろ」と言いたいです。次の選挙では、ひどい目に遭わせてやるぞ。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)