ビッグモーター不正 「刑事事件」として扱わなければ「第2、第3」の問題が起こる

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ジャーナリストの鈴木哲夫が7月27日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ビッグモーターの保険金不正請求問題について解説した。

ビッグモーター不正 「刑事事件」として扱わなければ「第2、第3」の問題が起こる

【ビッグモーター会見】会見冒頭、謝罪する兼重宏行社長 左から2人目=2023年7月25日午前、東京都港区 写真提供:産経新聞社

国土交通省がビッグモーター社長らを聴取

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ビッグモーター・和泉伸二社長)業界全体の信用を失墜させた一因はあると深く自覚しておりますので、重く受け止めて、2度とこのようなことが起きないよう再発防止を粛々と進めていきます。

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飯田)国土交通省は7月26日、ビッグモーター経営幹部に対して聴取を行いました。

鈴木)国交省のヒアリングでどういう話があったのか、内容は差し控えるということで、中身はわかりませんでした。自動車そのものをつくる自動車産業ではないけれども、自動車周辺の問題ということになれば、世界のなかで日本車は1つの売りですからね。

飯田)そうですよね。

鈴木)そういう意味では、国が乗り出してきっちりと対応する姿勢は大事だと思います。

刑事事件としての扱いが必要 ~同様の問題が起こる可能性も

鈴木)もう1つ問題だと思うのは、いま国交省が調査していますが、営業資格を取り上げるか取り上げないかなど、そういうところを含めた話になっていくけれど、私は刑事事件としての扱いが必要なのではないかと思います。

飯田)刑事事件としての扱い。

鈴木)そこまでしないと、けじめがつかない。商売上でこういう悪いことが起こり、国が入って指導し、「当分やってはいけない」と資格を剥奪するような場当たり的な処理を行っても、また第2、第3の問題が起こる可能性があります。「こういう手口があったのか」ということにもなりかねない。

飯田)同様の問題が。

鈴木)そうならないためにも刑事事件という形で、厳しく何かしらの立件を行うことが必要ではないかと思います。元検事の若狭さんも同じようなことを言っていたようです。ただ、刑事事件といってもたくさんあるのですよ。

飯田)そうですよね。保険金に関するものもあります。

鈴木)私は最初に「詐欺事件だ」と言いましたが、詐欺もあるし、自動車に関する法律もいろいろあります。多岐にわたっているので立件は難しいと言われているけれど、けじめが必要なのではないでしょうか。

全容解明と刑事事件としての始末が必要

飯田)修理を依頼した消費者からすると、不正が起きたのが自分の車かどうか、わかりませんからね。

鈴木)今回、最も被害を受けるのは保険会社ではなく、保険に入っている車の持ち主なのです。車の傷の修理費が保険で支払われたということになると、その車を持っている人は保険のランクが下がるではないですか。

飯田)等級が下がり、保険料が上がってしまう。

鈴木)そういうことです。車の持ち主がいちばん損をするというのも、不思議な構図ですよね。

飯田)そうですよね。出向者がいますし、保険会社はどこまで知っていたのでしょうか。

鈴木)保険会社とビッグモーターに癒着があったのではないかとも言われています。その辺りも含め、全容を解明することと、けじめをつけるには刑事事件としての始末が必要ではないかと思います。

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