中国軍ハッカー侵入 例外的待遇をしてでも人材確保すべき日本の防衛ネットワークの現状

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数量政策学者の高橋洋一が8月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。日本のサイバーセキュリティについて解説した。

中国軍ハッカー侵入 例外的待遇をしてでも人材確保すべき日本の防衛ネットワークの現状

※画像はイメージです

中国軍のハッカーが3年前、日本の防衛ネットワークに侵入か

中国軍のハッカーが3年前に日本の防衛ネットワークに侵入し、防衛上の欠点などを狙ったとみられるとワシントン・ポストが8月7日付けで報じた。当時、米国家安全保障局(NSA)が察知し、ホワイトハウスで安保問題を担当していたポッティンジャー元大統領次席補佐官などが急遽日本を訪問。防衛大臣に状況を説明していた。

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浜田防衛大臣)サイバー攻撃により、防衛省が保有する秘密情報が漏洩したとの事実は確認しておりません。いずれにせよサイバーセキュリティは日米同盟の維持・強化の基盤であり、引き続きしっかり取り組んで参りたいと考えております。

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サイバーセキュリティ強化のためにはお金を掛けて人材を確保するべき

高橋)サイバー戦に関しては、いまは平時でもここが戦場になるので、中国などは多くの人員を投入しています。それに対する防衛も必要です。防衛できずに情報を取られてしまったらアウトです。

飯田)そうですよね。

高橋)サイバーはもはや戦場だと考えて、お金と人を投入するしかないのだと思います。この手の話になると、個人差や能力差があるので給料を弾まないと難しいですね。

飯田)給料を弾まないと。

高橋)精神的に「頑張ってくれ」と言っても、それで頑張れる人ばかりではありません。ある程度、給料を弾む必要があります。

例外をつくって高額の給料を支払わない限り優秀な人物は来ない

高橋)防衛省の関係者に聞くと、「公務員の給与体系があって事務次官の給料を超えられないから無理だ」と言われてしまう。専門家なのだから、特別に考えられないのかなと正直思ってしまうのですが、そういう法律があるのは知っているから、例外をつくるしかないと思います。

飯田)事務次官との並びになると、年収ベースで2000万円。

高橋)それでは来ないですよ。もう少し弾まないと来ません。プロ野球の世界に似ているから。

飯田)なるほど。腕ひとつで仕事をする。

高橋)もう少し夢がないと無理でしょう。

いまの状況ではAUKUSに日本を入れてくれない

飯田)日本の情報だけでも大事ですし、プラスして同盟を考えると、アメリカの情報も含まれることになる。

高橋)こんなことでは「AUKUS」には絶対に入れてくれませんし、機密情報共有枠組み「ファイブアイズ」なんて絶対に無理ですよね。

飯田)アングロサクソンによる情報共有の枠組みですね。

高橋)特殊技能と割り切って、優秀な人材を入れるしかありません。プロ野球もそうですが、「何人かに1人当たればいい」と理解してやる。1人の能力でも100人力ぐらいになります。

飯田)1000人を引っ張ってきて、1人の大谷さんを探す。

高橋)「無駄遣い」と言われるけれど、そういう世界ですからね。たくさんリクルートして1人当たればいいという考え方に近いです。

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